頭痛と鍼灸治療
2021.06.22
頭痛と鍼灸治療
例えば雨の降る前やストレスがかかったとき、女性であれば生理中など、頭痛を経験したことがないという人はほとんどいないと思います。日本人の4人に1人が頭痛持ちと言われ、健康番組でも「頭痛」を取り上げているくらいなのでよく遭遇する症状です。
頭痛のなかには危険な頭痛もあります。それは体や脳(脳出血・梗塞や脳腫瘍)などに病気が潜んでいるケースですね。
ここでは突然の激しい頭痛やこれまでに経験したことのない激しい頭痛、だんだん痛みがひどくなる頭痛、いつもと様子の異なる頭痛、手足の麻痺やけいれんがあるといった場合を除いた(脳や体に病気がない)、繰り返し起こる頭痛(一次性頭痛)について少し伝えておきたいと思います。
頭痛の主な原因には、
➀血管の炎症
➁筋肉の異常緊張
➂脳の病気
のおおまかに3つあります。それ以外に眼や鼻、精神的ものでも頭痛の原因となります。
片頭痛について
特に数時間から数日前から頭痛が起こりそうな現象、情緒不安定や光や音に過敏、目の前にキラキラした点が表れ、ギザギザした光の波が広がってその場所がはっきり見えないのが10~20分くらい続く(眼を閉じても光の波は見える)「前ぶれ」が、、、
この前兆が終わった後に頭痛が起こるタイプ、これが片頭痛。
片頭痛に対する予防や治療でトリプタン系の薬剤が効果的ですが、副作用もありさらに過剰服用による頭痛も注意しなければなりません。
通常のケア(薬の服用)に鍼治療を加える、または鍼治療だけでも頭痛の回数を減らすことができ、さらに頭痛の予防が可能です。日常生活の質が向上すると言われています。
頭痛でお悩みの方、鍼治療をおススメします!!
頭痛には生命に関わるものもあるので安易に自分は大丈夫と簡単に判断しないように…
頭痛にも色々な種類があり、緊張性頭痛、偏頭痛、群発性頭痛、脳梗塞などがありますが、一番多いのが緊張性頭痛で、約7割を占めています。全体が締め付けられるような痛みで、肩から首、後頭部、目の奥にまで痛みが広がります。主な原因は、姿勢不良、血行不良、ストレスによる自律神経の乱れなどが挙げられます。
血圧の薬はいつも飲んでいるのに、体調が悪いと頭痛が始まる ー これはよく耳にする悩みの1つです。薬でコントロールしているにも関わらず疲れがたまってきたり、風邪気味になると頭が痛くなるので心配になって鍼灸院を訪れるのです。このような時、まず冷静にからだを点検してみてください。後頭部、首、肩、背中、腰に至るまで「コリ」だらけになっていませんか。背骨沿いがこっていれば背骨の終着駅は頭ですから、当然頭も痛くなります。
これらを踏まえて
鍼灸治療の頭痛の分野で一番のオススメのツボが『風府(ふうふ)』です。
後頭部の中心線上、後頭部と首の境目の太い二本の筋肉に挟まれたくぼみに風府のツボがあります。
頭痛の治療法
2021.06.15
頭痛の治療と言えば、
まず痛みを抑える為に痛み止めを服用すると思います。
●消炎鎮痛剤
まず処方される薬で一番多いと思います。
カロナールやロキソニンといった消炎鎮痛剤が最初に処方され、これらの薬を服用しても症状が改善しない場合には、トリプタン系薬剤やエルゴタミン製剤が併用されることがあります。
●トリプタン系薬剤
片頭痛の原因となる血管と三叉神経の両方に作用する薬で、血管は拡張を抑えるように、三叉神経に対しては痛みの原因を抑えるように働きかけます。吐き気や、物音や光に対して敏感になっている場合も有効とされています。
●エルゴタミン製剤
血管を収縮させる作用があり、服用後は脳血管の拡張を抑える効果があります。
通常、頭痛の前兆の時に服用される薬なので、症状が強くなってから服用しても十分な効果が見込めません。
また、子宮が収縮してしまう副作用がエルゴタミン製剤にはあるため、妊娠中の女性は服用することができません。
上記のようなものが一般的に頭痛時の服用薬として病院やドラックストアで入手することができます。
しかし、頭痛があっても薬に頼りたくない方もいてると思います。
そこで、薬以外でも頭痛の症状を改善できる方法をご紹介します!
●手三里
・ひじを曲げたときにできる横ジワから手首に向かって指3本分のところにあるツボで肩こり、寝違え等首周りの症状に効果的です。
●合谷
・人差し指と親指の骨が合流する部分から少し人差し指側にある万能のツボと言われ、様々な症状のツボと組み合わせて使うことが多いです。
●崑崙
・くるぶしの外側とアキレス腱の間にあるくぼみにあるツボで、頭痛、めまい、吐き気、腰痛、足のむくみなどに効果があります。
上記ようなツボを押す際は、手のひらや親指で『気持ちがいい』もしくは『痛気持ちいい』と感じる程度に押しましょう。1回6秒くらいのリズムで息をはきながら少しずつ圧力をかけ、そのまま2秒キープし、今度は吸いながらゆっくり圧力を抜いていきます。手指以外にも、ちょうどいい長さの木片やゴルフボールなども指が痛くなりにくいのでオススメですよ。
頭痛の対処法
2021.06.12
頭痛は、気温や気圧の変化により起きる事があり、自分ではコントロールできないものす。
そこで大切なのが、頭痛が起きてしまった時の対処法を知っておく事です!
頭痛といっても、『片頭痛』と『緊張型頭痛』とでは、頭痛が起こるメカニズムが違うため、その対処法も異なってきます。
それぞれの頭痛の特徴を知り、正しい対処法を知る事でもしもの時に備えましょう!!
片頭痛の場合
頭の片側または両側にズキンズキンと強い痛みが起こる『片頭痛』は、脳の血管が拡張し脳神経の1つの三叉神経(さんさしんけい)が刺激されることで起こると考えられています。
片頭痛は、体を動かすと痛みが増す事があるので安静にしましょう。
血管が拡張して痛みが起こる片頭痛の場合は『冷やす』事で痛みが軽減されることが多いです。
痛みを感じたら、こめかみの脈打つ部分を冷却シートや氷枕などで冷やすことをオススメします。
また、片頭痛の痛み始めには血管を収縮させる作用のある、カフェインを含んだコーヒーなどを摂ると、痛みが緩和されることがあります。
緊張型頭痛の場合
『緊張型頭痛』は、心身的要因から起こる頭痛で、頭全体が締めつけられるような痛みが特徴の頭痛です。
首や肩周りの筋肉が緊張して血流が悪くなり、痛み物質が発生して神経が刺激されることで起こります。
起こるきっかけとしては、長時間の同じ姿勢や、目の疲れ、ストレス、冷房による冷え過ぎなどが考えられています。
『緊張型頭痛』は筋肉の血行が悪くなることで起こるので温めたり、体を動かす事で痛みの緩和に有効とされています。
簡単に出来る対策としては、お風呂に浸かって体を温めたり、首肩周りをホットタオルで温める事、ストレッチで首や肩を動かしたりして血流を良くしてあげると改善しやすいですよ!
頭痛のメカニズム
2021.06.08
なぜ『頭痛』が起こってしまうのか??
「頭痛」といっても、脳自体が痛むわけではありません。
頭部で痛みを感じるのは、血管、骨膜、硬膜、頭皮、頭を覆う薄い筋肉、神経、などでの組織が圧迫されたり、引っ張られたり、炎症を起こしたりした時に痛みとなって現れ、結果「頭痛」と総称して言います。
痛みの発生状況や痛みの種類などにより、様々なタイプに分類されます。
片頭痛
こめかみから目にかけて、片側中心、もしくは両側や後頭部までも脈打つように起こる頭痛のことです。きっかけは様々で、ストレス、寝過ぎや寝不足、女性ホルモンの変化(月経周期)、天候や気圧の変化、空腹、肩こり、アルコールなどです。
片頭痛のメカニズムはまだ完全には解明されておらず、以前は脳の血管が収縮して前兆が起こり、その後、血管が拡張して頭痛が起こると考えられていました。最近では脳そのものに何らかの原因があるという説や、脳血管に原因が見られるとする説があります。また片頭痛は身内に同じような頭痛を持つ人が多いため、遺伝的な要素があると考えられています。
緊張型頭痛
後頭部から頸部にかけて、重苦しい感じや、頭を締めつけられているような圧迫感が起こるのが特徴です。
時々痛くなったり、ほぼ毎日痛くなるものがあり、片頭痛のようにズキズキする痛みではなく、動いても痛みは強くならず、吐き気もありません。
緊張型頭痛が起こるきっかけは、身体的、または精神的ストレスが大半を占めます。
長時間同じ姿勢の身体的ストレス、環境の変化による精神的ストレスなど、ストレスによって神経や筋肉が過度に緊張し、筋肉に疲労物質が溜まる事で脳内の痛みの調整機能がうまく働かなくなり頭痛が起こります。
群発性頭痛
群発性頭痛は片方の目の周りにひどい痛みを感じると言われ頭痛のなかでも、もっとも痛みの強いものの一つです。
体内時計のある視床下部の機能異常によって起こるという可能性が高く、頭痛発作時には内頚動脈の拡張が関係している可能性があると言われています。
新型コロナウイルス対策徹底しています。
2021.05.18
ほっと整体整骨院の新型コロナウイルス対策
➀スタッフ及び来院される患者様全員の検温&マスクの着用
➁オゾンによる常時、空間除菌
➂施術毎にベッド、マクラ、手指の消毒
➃お会計時、お金に触れずにお会計が出来るキャッシュレス決済
➄毎週水曜日、次亜塩素酸水の無料配布
➅混雑時を避けるための予約
➆免疫力アップを目的とした吸い玉&お灸
ほっと整体整骨院では皆様が安心して来院できる空間、安心して治療を受けて頂ける空間作りを徹底しておりますので、ご来院の際は必ずマスクの着用と手指の消毒にご協力をお願い致します。
膝の痛みが内側に多い理由
2021.05.11
変形性膝関節症
変形性膝関節症とは、膝関節内にあるクッションの役割をする軟骨が、加齢や筋肉量の低下などにより擦り減り痛みが生じる症状です。
軟骨が擦り減った事により膝関節の隙間が狭くなり内側の骨に負荷が掛かり骨のへりにトゲのような突起物ができたり、骨が変形したりします。また、関節をおおっている関節包と呼ばれる繊維膜の内側に炎症が起こるため、黄色味がかった粘り気のある液体が分泌(水が溜まる)されます。
【なぜ内側に多いのか?】
男性と女性とでは骨盤の形が違います。
男性の骨盤は〇型に近く、女性の骨盤は横に広い楕円形の様な形をしている為、足の付け根の位置が変わってきます。
横に広い女性の骨盤では、真っ直ぐ足を下にすると両足の間が空いてしまうのでそれを無理矢理に閉じようとして内股(X脚)のようにするのでそれの負荷が膝の内側に掛かり痛めやすくなります。
変形性膝関節症の段階別症状
【症初期状】
体を動かし始めた時、起き上がったり、歩き出そうとした時など体の動かし始めの時にこわばる事が多い。
膝を動かした時にはっきり分からないような鈍い痛みを感じるなどの自覚症状が現れますが、しばらく体を動かすと自然と痛みが治まるのであまり気にならない場合が多いようです。
もう少し症状が進むと、正座や階段の上り下り、急に方向転換したときなどに痛みを生じるようになります。
【中期症状】
中期では、少し休むと治まっていた膝の痛みが、なかなか消えなくなります。
正座や深くしゃがみこむ動作、階段の上り下りなどで膝の痛みが強く困難になってきます。また関節内部の炎症が進進行するので膝の周りが腫れて熱感も出てきます。炎症が酷くなり関節液の分泌量が増え、膝の変形が目立つようになり、関節が擦り減って摩擦が大きくなるため、歩行時に軋むような音がします。
【末期症状】
末期では、膝関節内の軟骨が殆どなくなり、骨同士が直接ぶつかるようになります。
末期になると、初期、中期でみられた症状がすべて悪化し、歩いたり、座ったり、しゃがんだりするのも困難になります。日常生活にも支障をきたし、行動範囲が狭くなります。
この時期の怠さにご用心!?
2021.04.20
4月から5月の春の時期に眠気や怠さを感じやすくなるのは、自律神経の乱れが原因です。
自律神経は自分の意思とは関係なく心臓や肺など生命活動の維持に関わる内臓の働きを調整するため24時間働き続けています。
自律神経には、交感神経と副交感神経があり、交感神経が優位になっているときは心身が活発な興奮状態になり、副交感神経が優位になっているときは心身がリラックスした状態になります。
これらの神経がバランスよく働いていると、日中は活動的に、夜は体を休ませるために自然と眠くなります。
しかし、冬から春へ変わる時期は気温が急激に変化するため、体が環境の変化に対応できず、自律神経が乱れやすく眠気や怠さといった不調を感じやすいのです。
また、春は進学や就職、転勤、異動、引っ越しなどのイベントが多くストレスが溜まりやすくなったり、花粉症の季節でもあるのでイライラが溜まりやすく自律神経が乱れる原因ともなります。
春の眠気やだるさを解消するには
眠気や怠さを解消するためには、自律神経のバランスを整えることが大切です。自律神経のバランスを整えるために、朝と夜の過ごし方を見直す事が大切です。
また、施術でも自律神経を整えることも可能です。
施術による自律神経の整え方
➀首周りの筋肉へのアプローチ
首周りの筋肉の緊張を解消し、自律神経の流れを整えます。
➁背中と骨盤周りの筋肉へのアプローチ
筋緊張を起こしている背中と骨盤周りの筋肉を、緩めることで自律神経を整える働きがあります。
➂手足首の動きを良くする
関節の可動域が狭まると自律神経の乱れが著名に現れます。
特に手足首の関節の可動域を出してあげる事で自律神経を整える働きがあります。
上記の3点にアプローチすることで、交感神経と副交感神経のバランスを正常に働くように自然と身体は反応してくれます。