「肩が上がらない…痛みがひどくて動かせない!」
そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?
肩がスムーズに動かなくなる原因はさまざまですが、放置すると日常生活に支障をきたすこともあります。
今回は、肩が上がらなくなる原因を解説しながら、鍼灸治療によるアプローチ方法についてご紹介します。
肩が上がらない原因とは?
肩が動かしづらくなる原因は、大きく分けて以下のようなものがあります。
1.肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)
40〜60代に多く、肩関節の周囲が炎症を起こし、痛みとともに動きが制限される疾患です。
特に、腕を上げたり、後ろに回したりすると強い痛みを感じるのが特徴です。
🔹鍼灸でのアプローチ
•炎症が強い時期は、痛みを和らげるツボ(肩髃(けんぐう)、天宗(てんそう)など)を刺激し、血流を促進して回復を早めます。
•可動域改善のために、肩甲骨や背中の筋肉も緩めます。
2.腱板損傷・腱板炎
肩を動かす「腱板(けんばん)」という筋肉や腱が損傷・炎症を起こすことで、腕を上げにくくなります。
スポーツや重いものを持つ動作が多い人に発生しやすいです。
🔹鍼灸でのアプローチ
•痛みの原因となる筋肉(棘上筋・棘下筋・肩甲下筋など)に直接アプローチ。
•筋肉の緊張を和らげることで、負担を減らし、回復を促進します。
3.インピンジメント症候群
肩の腱や靭帯が骨に挟まれてしまい、炎症が起こる疾患。特に腕を上げたときに痛みを感じるのが特徴です。
🔹鍼灸でのアプローチ
•肩の可動域を広げるために、肩周りの筋肉やツボを刺激。
•鍼治療で炎症の抑制を促し、動きをスムーズにする。
4.肩関節の変形性関節症
加齢により関節の軟骨がすり減り、痛みや可動域の制限が起こる症状です。
🔹鍼灸でのアプローチ
•血流を改善し、関節周囲の痛みを和らげる。
•関節の動きを補助する筋肉(肩甲骨周辺・首・背中)の緊張を緩和する。
5.筋肉のこり・拘縮(肩こりによる影響)
デスクワークや猫背などの姿勢不良によって、肩周りの筋肉が硬くなり、肩が動かしづらくなることがあります。
🔹鍼灸でのアプローチ
•「肩井(けんせい)」や「風池(ふうち)」などのツボを使い、首・肩の血流を促進。
•鍼の刺激で筋肉の緊張をほぐし、肩の可動域を改善。
6.頚椎(首)の問題や神経障害
首の神経が圧迫されることで、肩の動きが制限されることがあります。例えば、頚椎椎間板ヘルニアが原因となるケースもあります。
🔹鍼灸でのアプローチ
•頚椎周辺の緊張を緩め、神経の圧迫を軽減。
•痛みの軽減と可動域の改善を目指す。
鍼灸治療が肩の不調に有効な理由
鍼灸治療は、肩の不調に対して以下のような効果が期待できます。
✅痛みの軽減
鍼の刺激によって、痛みを和らげる「エンドルフィン(脳内麻薬)」が分泌され、自然な鎮痛作用が働きます。
✅血流の促進
滞った血流を改善し、筋肉や関節の回復を早めます。
✅筋肉の緊張を緩める
硬くなった筋肉を直接刺激し、肩の動きをスムーズにします。
✅神経の働きを調整
神経の圧迫や炎症を軽減し、動かしやすい状態を作ります。
鍼灸+ストレッチで効果アップ!
鍼灸治療を受けながら、自宅でも簡単なストレッチを取り入れることで、より効果的に改善が期待できます。
🔸肩甲骨ストレッチ
•両肩をゆっくり回す(前後10回ずつ)
•背中で手を組んで、肩甲骨を寄せる(10秒キープ×3セット)
🔸タオルストレッチ
•タオルを両手で持ち、背中側で上下に引っ張る(左右3回ずつ)
🔸首・肩のストレッチ
•頭をゆっくり左右に倒し、首の筋肉を伸ばす(左右10秒ずつキープ)
まとめ
肩が上がらない原因は、四十肩・五十肩、腱板損傷、インピンジメント症候群、姿勢不良などさまざまです。
これらの症状に対して、鍼灸治療は「痛みの軽減」「血流改善」「筋肉の緊張緩和」「神経の調整」といった効果が期待できます。
「肩の痛みがなかなか治らない…」という方は、一度鍼灸治療を試してみてはいかがでしょうか?
日常生活のストレッチと併せて、肩の不調を根本から改善しましょう!
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