皆さんは食中毒が多い時期をご存知でしょうか??
気温が高く湿気が多い時期に食中毒が多いと思う方がいらっしゃるかと思いますが
実は、9月、10月に多く食中毒になり易いんです!!
その理由として、9月~10月の免疫力の低下が挙げられます。最近では猛暑が続いていた影響などで、9月に入っても夏バテが続き、体力や免疫力が低下している人は多いです。秋に入り涼しくなり気温は低下してくると、その温度差に身体がうまく対応できず、体調を壊しやすくなります。この事が、秋に食中毒が発生しやすくなる原因の一つだと言われています。
もう一つの理由として、行楽シーズンである秋は、キャンプや運動会など野外で食事をする事が多くなります。特に野外での調理の際、加熱温度や時間が足りなく食中毒の原因菌を十分に殺菌できず、食中毒の発症リスクが高くなります。
秋に多く見られる食中毒の原因菌
カンピロバクター
カンピロバクターは牛や豚、鶏など多くの動物が保有しおり、中でも多いのが鶏肉です。鶏肉を調理する際は、十分に加熱し中まで熱を加えるようにしましょう。潜伏期間は2~5日です。
サルモネラ菌
夏から秋(8月~10月)にかけて多く、食肉や生卵が主な原因です。加熱が十分でない場合に発症しやすくなります。犬や猫などのペットから感染することもあるため、ペットに触れた後は忘れずに手を洗いましょう。潜伏期間は半日~3日程度です。
ウェルシュ菌
無酸素状態でも増殖し、煮込み料理が原因となるケースが多く、カレー、シチュー、スープなどを大量に調理する給食施設などで発生することがあります。時間をおいてから食べる場合は鍋のまま常温で放置せず、冷蔵庫に入れ保存しましょう。また、キャンプなどでの煮込み料理をする場合は調理してからどのくらい経過しているかの確認をしましょう。潜伏期間は短く、6~18時間程度です。
腸管出血性大腸菌
O-157などの腸管出血性大腸菌によって発症する食中毒で、大腸菌は家畜や人の腸内にも存在しますがほとんどが無毒です。そのうち出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こすものを腸管出血性大腸菌と呼びます。生や加熱が不完全な状態の食肉が主な原因になるので野外で調理を行う際には気をつけましょう。潜伏期間は2~8日程度です。
腸炎ビブリオ菌
生魚や貝など、主に魚介類が原因で、生の魚介類を調理した後に調理器具や手指などを介して汚染された食品でも食中毒が発生しやすく川や海でのバーベキューの際には気をつけるようにして下さい。腸炎ビブリオ菌は真水や熱には弱い性質があり、潜伏期間は短いのが特徴です。6~12時間程度です。
まずは、夏バテで弱った身体を回復させることで免疫力がアップするので9月10月に夏バテを引きずらない様に体調管理を行っていきましょう!!