運動する前にはご注意を
春になり気温も高くなってきましたね
寒くて運動を避けていた方も最近は体を動かすようになってきたのではないでしょうか?久しぶりに体を動かすと起こりやすいのが『肉離れ』です
肉離れとは、筋肉が急に引っ張られ手起こる筋肉の断裂で、特に多いのが太ももやふくらはぎになります。
断裂することで筋肉内部に出血や炎症が起こり患部が腫れ上がり激しい痛みがあるのが特徴です。部分断裂が多いですがまれに完全に断裂してしまうことがあります。
>軽い肉離れでしたら、3~4日ほどで炎症が治まり軽い運動が可能になってきます。
また、肉離れを放置していると痛みは治まりますが筋繊維の内出血を起こした部分で血液が固まってしまい『血腫』というしこりを形成してしまい再発リスクを高めてしまいます。
肉離れの初期対応
●RICE(ライス)処置
REST(安静)・・・幹部を動かさないようにして安静にする
ICING(冷却)・・・損傷部位を氷や氷水で冷やすことで内出血を少なくすることで炎症を抑える
COMPRESSION(圧迫)・・・損傷部位をテーピングや包帯で圧迫固定を行い腫れや内出血を抑えます。強く圧迫しすぎると神経障害を起こす可能性があるので痺れや変色が見られたら緩めましょう
ELEVATION(挙上)・・・患部を心臓より高い位置で保ちます。太ももなら横になりクッションなどで支え心臓より高い位置にします。
肉離れの治療法
肉離れの治療は、基本安静と固定になります。
まずは肉離れにより損傷した患部の炎症を早く抑えてあげることが優先されます。そのためには、当院では鍼灸治療、超音波治療を推奨しております。
鍼灸治療による期待効果は、血流を良くすることでヒトが持っている自然治癒力を高めることです。 超音波治療では、1秒間に数万回の振動を患部に送ることで血管拡張の効果があり血流が良くなるため早期に炎症を抑える効果があります。
早く現場に復帰したい気持ちがあると思いますが焦ることで治療期間が長くなってしまうことがあります。早期回復には我慢も治療に欠かせないポイントとなります。