比較的男性に多くみられ(女性の約2~3倍)特に若年層に発症します。
胸部痛、腰痛、仙腸関節痛や臀部痛また、股関節や膝、足関節にまで痛みや腫れなどが発症します。
一か所の時も、また数か所に渡って痛みがあり、痛みが移動しているかのように感じる事もあり、安静にしているよりも体を動かしている方が楽だったりもします。
↑の様な症状が出ていない初期段階では、病状の波が激しく、痛みがきつ過ぎて立てなかったりしていると、次の日には嘘のように痛みがないこともあります。
症状がはっきりしていないため病院に行っても診断がなかなかつかなかったり、学校では仮病扱いされるケースも出ているみたいです。
病状の進行に合わせ、脊椎(背骨)の動きが悪くなって背中が丸まるような前傾姿勢を取るようになってきて、上体を反らしたり、上を見上げたりといった動きに支障が出てきます。
また重症化してくると、10~20年で脊椎が動かなくなってきて日常生活や仕事に支障がでます。けっして全員がそうなるわけではありません。多くの人は多少の支障があっても日常生活を送ることが可能です。
症状が進行すると、目の病気や、潰瘍性大腸炎、皮膚病の合併症が発症する場合もあります。
●予防、治療法
遺伝的要因の関与があることは分かっていますが、まだ原因がはっきりと分かっていないのが現状です。
また、予防法はありません。
根本療法もなく、本病症を理解し病状を把握した上で、痛みを抑えながら、積極的に体を動かすことが主となります。
こうする事により前屈などの強直を抑制・防止、あるいは遅らせることが可能となっています。
炎症を抑える方法には、消炎鎮痛剤や抗リウマチ薬があり長期間の使用が必要となりますので、病状、年齢を加味し、必要最低限の量を調整して使います。
その他、温熱療法、マッサージなどの手技療法、東洋医学による鍼灸治療や漢方療法も効果が期待されています。
注意としては、体を動かせないほど痛みが強い時や、発熱時などは安静にしないといけません。