『腰痛に効くストレッチ』
ストレッチとは「伸びる」という意味があるように、筋肉を伸ばす運動を行ないます。
その際、筋肉が動く事によって、血液循環がよくなったり、副交感神経が刺激される事によりリラックスしたりなどの効果が期待できます。
硬く緊張していた筋肉は、引き伸ばされることによって緊張が緩和し、体が伸びやすくなり柔軟性がつきます。
それにより、血行促進・柔軟性の向上・神経機能の改善・疲労の除去などが期待できます。
これを聞くと、腰周りの筋肉だけを伸ばせばいいと思ってしまう方がおられると思います。
しかし、腰周りだけでなく股関節に付着する多くの筋肉もストレッチする必要性があります。ストレッチただするのではなく、必要性やどこの筋肉をストレッチしたらいいか、効果があるのかの理由を知っていることが大事です。
意味が分かってやることで、実際に筋肉に及ぼすリラックス効果やストレッチに対するモチベーションも上がります。
股関節とは、骨盤と大腿骨を繋いでおり、股関節の曲げ伸ばしだけでなく、股関節を軸に体をひねったり、足をすぼめたりと複雑な動作をすることができます。
実は人が足を思いのまま動かせるのは、股関節がソケット型になっているからなんですね。
股関節は骨盤と大腿骨の要にあたるので、ここに痛みが出現してしまうと、体を動かす動作がかなり制限され、他の部位に負担がかかり、体のバランスも不安定になってしまい腰などに痛みがでる可能性がでてきます。
なので股関節が滑らかに動くことが腰痛を解消することになるので、股関節周りのストレッチは重要です。
他にストレッチしないといけない重要な筋肉の1つが、背中から腰にかけて通っている大きい筋肉(背骨のすぐ横にある触れる筋肉)の脊柱起立筋です。
姿勢の維持や背中を反る動作などで活躍する筋肉です。
重要な筋肉の2つ目は、ハムストリングスです。
腰の筋肉は背骨と骨盤を結んでいる物が多くあります。
そのため、骨盤に付着している筋肉が硬くなってしまうと、腰の筋肉にもストレスがかかってしまい疲労が溜まりやすくなってしまうのです。
なので太ももの裏側の筋肉であるハムストリングスと呼ばれる筋肉もストレッチする重要な筋肉です。
特に股関節に付着している筋肉の柔軟性は、腰痛にすごく関係している事を覚えておいてくださいね。
ストレッチをするペースですが、長時間行う必要はありません。
腰痛の酷さにもよリますが、朝と夜の寝る前の1日2回ぐらいのペースで大丈夫です。
ただ、ストレッチはやってすぐに効果が出るというものではないです。
2週間くらい毎日すると、ちょっといつもと違う感覚が感じられ、1カ月くらいすると体の柔軟性の変化に実感されると思います。
それを3カ月くらいするとにより、筋肉が伸びるようになってきます。
なので根気よく続けることが大切ですね。
しかし痛みを我慢してまで行うのは厳禁です。
痛みが強い場合は、ストレッチを完璧にやらなくても大丈夫です。
腰の痛みで膝を左右180度まで動かせなかったり、膝を抱え込もうとしても痛みがでり、膝が胸に着かない場合は中止しましょう。
コツコツ続けているうちに徐々に可動域が広がっていくので、無理のない範囲で行うようにしましょう。
むしろ痛みを我慢してやるのは厳禁です。
ストレッチを続けていき、よくなっているという感覚をでてきたら、次に筋肉トレーニングも取り入れていきましょう。
腹筋や背筋の筋力が低下すると、背中〜腰に負担がかなりかかるため、腰痛や椎間板ヘルニアが発症する一因になります。
なので腹筋や背筋の筋力トレーニングをすることで、腰の痛みを和らげるとともに、再発のリスクも軽減させることが可能です。
ただし、これも痛みのない範囲で、ゆっくりと行うことが大切です。
回数も状態に合わせて最初は無理しない程度で5回ずつでも大丈夫です。
腰の痛みに合わせて少しずつ回数を増やしていきましょう。
なので数日続けただけで、ストレッチや筋トレで痛みが軽減されないという思い込みはやめましょう。
腰痛に悩んでいる人の中には、ストレッチや筋トレのやり方を知っていたとしても、
どこかで「ストレッチと筋トレで腰のヘルニアは治らない」や「ヘルニアを治すにはブロック注射や手術などの痛みを伴う治療が必要」と思っている人が多いのではないでしょうか。
確かにそれも一つの考えです。
しかし、シンプルなストレッチや筋トレでも、毎日続けることによって、効果を発揮していきます。
腰痛に悩んでいる人はお試しあれ!
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