膝の内側が痛む原因として最も多いとされているのは『変形性膝関節症』です。
これは膝関節に発症する慢性の関節炎で、多くの場合が外傷などの明確な原因がなく、自然に発症してくるものです。 レントゲンを撮ってみると、関節のすき間が狭くなることで痛みが生じてしまいます。
発症の多くは加齢で起こる事が多い症状です。
しかし、今回は小学生でも起こり得る膝の内側が痛くなる症状をご紹介致します。
実際のケースであった話ですが、サッカーをしている小学生が右膝の内側が痛いと言って来院されました。
年齢的にも変形性膝関節症は考えにくいので、いろいろと検査を行ってみると、
鵞足炎(がそくえん)の疑いが出てきました。
鵞足炎というのは、膝の内側下方にある脛骨の周囲に炎症が生じる症状で、脛骨内側に縫工筋、半腱様筋、薄筋と呼ばれる筋肉の腱が着く部位にある滑液包に炎症が生じる状態が鵞足炎です。ガチョウの水かきに似ている事から鵞足炎というふうに名づけられました。
鵞足炎の原因は、滑液包の炎症なので繰り返される摩擦とストレスによって発症します。
特に膝の屈曲や内旋動作が鵞足への負担となり引き起こされます。
鵞足炎は、長距離ランナーをはじめとした競技をはじめ、縫工筋、半腱様筋、薄筋の筋肉の硬さが強い場合に頻繁に生じます。また、アスリートだけでなく変形性膝関節症の人にもよく見られます。さらには、直接的な打撲のような外傷も鵞足炎の発症の原因になります。
鵞足炎と判断する際は、スポーツ活動の内容や既往歴の問診に加えて、鵞足部に圧痛や腫脹、熱感があるかなどの視診、触診、またレントゲン検査で変形性関節症の有無や疲労骨折の有無、MRIや超音波装置により軟部組織の腫脹などを診ます。
膝関節内側の痛みなので、内側側副靭帯損傷など、膝の内側の痛みの原因になる他の症状との鑑別も必要となります。
今回のケースでは、太ももの裏側や内側の筋肉に強い筋緊張があり内側部に熱感も診られたので滑液包の炎症と判断し鵞足炎の施術を行いました。
施術内容は、炎症を抑える施術、筋肉の緊張を取る為のストレッチ、治療後も鵞足部に負担を掛けないようにテーピングを施しました。
もちろん症状の重軽症度によって施術内容の変更はあります。
小学生でも起こり得る症状で、自身では上手く説明できない事もありますのでお子様がもし、膝の内側が痛いと言ったらご相談下さいね。
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