ワクチンの副反応がニュースでも取り上げられていますが、
副反応というのはどのようなものなのか少しご紹介しますね。
今までの身近なワクチンといえば、インフルエンザワクチンが私たちの周りでは身近ではないでしょうか?
インフルエンザのワクチンは、弱体化させたインフルエンザウイルスを体内に接種するのが一般的で、接種することにより様々な反応が出てきます。これが「副反応」です。
副反応の中には、大きく分けて2種類に分けることができます。
①重大な副反応
②副反応
と分けることができます。
①重大な副反応とは、アナフィラキシー症状(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫等)、急性散在性脳脊髄炎、ギラン・バレー症候群、痙攣、肝機能障害、喘息発作などが含まれます。
②副反応は、発疹、蕁麻疹、湿疹、紅斑、掻痒等の過敏症、発熱、頭痛、悪寒、倦怠感などの全身症状、発赤、腫脹、疼痛などの局所反応が分けられます。一時的なものなので心配なら接種を受けた施設へ問い合わせるのもいいと思います。
なぜ副反応が出るのか?
ワクチンは、感染症の原因となる細菌やウイルスの病原性を弱めたり、また、それらの毒素を無毒化したりしたものを体内に入れます。つまり、病気にならないために必要な免疫力をつけてあげるのがワクチンです。そのため、自然に感染した場合と同じように、体の反応として一時的に 症状が出てしまうのです。
つまり、普段私たちが風邪を引いたら身体が怠くしんどくなると、体内では、侵入してきたウイルスと抗体が戦っており、その反応で身体が発熱するのと同じことがワクチン接種で起こっているということです。
テレビのアンケート調査で『ワクチン接種を受けるか受けないか』というのをやっていました。
受けると回答していた人もいれば、ワクチン接種を受けたくないという人もいてました。
2回受ける必要があるのか?2回目の方が副反応がキツイから受けたくないという方もおられましたが、なぜ2回のワクチン接種をしないといけないのか?
ワクチンを2回接種する理由
メッセンジャーRNAワクチンの接種に伴う副反応の症状は、1回目の接種後よりも2回目の接種後の方が反応頻度が高いことが分かっています。1回目の接種で新型コロナウイルスのスパイクタンパク質に対する抗体等ができます。そして2回目の接種時には、既にこれらの抗体等が誘導されていることから、接種されたメッセンジャーRNAワクチンを基に体内で1回目と同じスパイクタンパク質が作られると、1回目より強い免疫応答が起こり、発熱や倦怠感などの副反応がより出やすくなります。
つまり1回目よりもさらに強い抗体を体内で作るために2回必要となります。また、3回目の接種も必要じゃないのかという議論も起こっています。
副反応が出るということは、身体の反応としては正常な反応が出ている事になります、また、副反応が全く出ないからと言って抗体が作られていないわけではありません。
ただ勘違いしてほしくないのは、ワクチンを2回終えたから安心というのは間違いです。
ワクチンを接種した後の抗体がどれくらい体内で作られたかが大切で、2回ワクチン接種したのに抗体数が0個だったと言うニュースも耳にしたことがあります。
抗体数を検査できる施設もあるので自分のため、大切な人のために一度、抗体数の検査をしてみてはいかがでしょうか?