成長期の膝の痛み
膝の内側には鵞足(縫工筋、薄筋、半腱様筋)と言う膝を曲げる筋肉が付着している部位があります。スポーツ活動の中で膝の屈曲を繰り返すことにより、鵞足が下肢(脛骨上端)と擦れて炎症が起き膝の内側に痛みが生じます。このことを鵞足炎といいます。
どういう場合に損傷するのか?
多いのは練習量が変わる新学期などによく見られます。部活動などで練習メニューが大幅に増加することで過度に負担がかかり炎症が起きます。また、ウォーミングアップ不足やフォームの異常、骨格異常(X脚、回内足など)などでも損傷します。
予防するには…
ハムストリングスが硬くなる事も炎症の原因になるのでストレッチで柔軟にしておきましょう。あとは膝が回内にならない様に膝周辺の筋力強化も大切です!
中年期から高齢者の膝の痛み
中年期から高齢者の方の膝の内側の痛みの原因で多いのは変形性膝関節症です。特に50~60歳の女性の方で肥満の方に多く、内反変形を伴い機能軸は内方に偏位、体重と筋肉の合力の作用点も内方に移動することで内側大腿脛骨関節に発症します。
原因は…?
加齢に慢性的な機械的刺激が加わって発症する一次性(原発性)と外傷うあ半月板切除後、炎症性に伴って発症する二次性(続発性)があります。主に一次性変形性膝関節症が多くО脚を伴う内側型が多いと言われています。内反膝変形、歩行時の外側方動揺性を認め内側膝関節裂隙に圧痛が見られます。
症状を軽減させるには
膝への負担を減らしましょう!例えば階段では手すりを使ったり、正座は避けて椅子に腰かけたり、杖や歩行補助具を使用するのもいいでしょう。そして寒い日に痛みが出る場合は保温をして血行を良くするといいでしょう。体重を落とすのも重要です!2キロ減らすと歩く時の負担が4~6㎏、階段の上り下りが10~14㎏減少されると言われています。日頃の運動などで減らしていきましょう。
まとめ
過度の負担や骨格の異常、変形により膝の内側に痛みが出ます。普段の生活習慣や運動量の調節をして痛みに対する予防を心かけましょう!なにか分からない事や心配な事があればいつでも相談にお越しください!