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お灸の効果と種類

2019.02.19

お灸とは
艾(ヨモギの葉の産毛を乾燥させたもの)を皮膚の上に乗せ燃焼させることで皮膚の深部まで温熱効果を伝えるものである。
お灸と聞いて、「熱そう」「ヤケドしそう」と思う方が多いと思いますがそれは昔の話です。
昔のお灸は親指位の大きなお灸を肩や腰に乗せ、火を点けて燃焼させていました。
想像しただけで熱そうですよね、、、
子供の頃、悪い事をすると先生や親からお灸を据えると脅された方もいらっしゃるのではないでしょうか??(笑)

現代のお灸は直接、肌に置かず筒状の中にお灸が入っているので艾と肌の間には隙間ができます。
そこに火を点ける事でじっくり温かい温熱が伝わるので気持ち良く寝てしまう方もいてます。

お灸で温かく!
身体の奥まで温かく!

有痕灸

①透熱灸・・・本来はこの方法で行われており、皮膚の上に捻った艾を乗せて線香で火を点けていました。艾の大きさにも種類があり米粒大(べいりゅうだい)、半米粒大(はんべいりゅうだい)などがあります。

②焼灼灸・・・魚の目やタコなど硬くなったものに対して行うもので、角質化した皮膚を焼き落とす事を目的としています。

③打膿灸・・・大豆位の大きさから指先位の大きさの艾でその部位を意図的に化膿させる技法で、膿瘍や廱腫に使われていました。化膿することにより白血球が増加させ免疫力を高める事を目的としていました。

 
無痕灸

①知熱灸・・・米粒大や半米粒大の艾に点火させ八分目で消す。熱を感じる位で行うものである。

②隔物灸・・・艾の下に生姜やニンニク、びわの葉、塩、ニラ味噌を置きその薬用成分を熱で伝えるものである。

③台座灸・・・筒状の物の中に艾を入れ点火する。現在使われている一般的なお灸の種類である。

④棒灸・・・棒状の艾を専用の器械を使い温熱効果を与える技法で、輻射熱を利用する。

⑤灸頭鍼・・・刺した鍼の鍼柄に丸めた艾を付け、点火する。お灸の熱が鍼を伝導し伝える役割と、お灸の輻射熱を利用する事で二つの効果が期待できる。

⑥薬物灸・・・艾を使わない灸法で、紅灸、漆灸、水灸などがある。

お灸の刺激量は艾を捻る強さや粗悪な艾なら温度は高くなり、逆に艾の捻る強さを弱く、良質な艾を使う事で温度は比較的弱く出来ます。
現在使われている筒状のお灸に関しての温度調節はどれくらい筒から艾を出すかで変わってきます。
温度を高くしたいときは筒から出る艾の量を少なく、温度を低めにしたいときは筒から出る艾の量を多くすることで調節ができます。
もちろん、鍼や吸い玉と組み合わせる事で効果は倍増します。
保険も適用できますのでご相談下さい。

 

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