🔷 ぎっくり腰とは何か?|正式名称と特徴
ぎっくり腰(通称:急性腰痛症)は、突然発症する腰部の激しい痛みを特徴とする疾患です。医学的には「急性腰痛(Acute low back pain)」と定義され、構造的損傷が明確でない場合も多いのが特徴です。
発症は、物を持ち上げた瞬間や、軽く身体をひねった動作など、ごく日常的な動作に伴って起こります。
🔬 発症のメカニズム|なぜぎっくり腰は“突然”起こるのか?
実は「突然の痛み」の裏には、慢性的な身体の歪みや筋肉の機能不全が隠れています。
✅ 複合的な原因:
- 筋膜・筋肉の微小損傷
→ 筋肉や筋膜の柔軟性低下により、急な負荷に耐えられず炎症が発生。 - 椎間関節のロッキング(椎間関節性腰痛)
→ 関節がズレた状態で固定され、神経を刺激。 - 仙腸関節の機能障害
→ 骨盤のつなぎ目にあたる関節の不安定性が急激な痛みを生む。 - 筋力のアンバランス(体幹インナーマッスルの弱化)
→ 特に大腰筋や多裂筋の弱化により、腰椎の安定性が低下。
近年の論文では、心理社会的要因(ストレス・不安)も急性腰痛のリスクを高めることが示されています。
🧠 神経とぎっくり腰の関係|「痛みの記憶」が再発を招く?
ぎっくり腰を一度経験すると、脳が“痛みの回路”を記憶してしまい、同様の刺激に対して過敏に反応しやすくなることがわかっています(神経可塑性の関与)。
これは中枢性感作(central sensitization)と呼ばれ、慢性化への移行に大きく関係します。
💡 なぜ再発するのか?再発率とその理由
ぎっくり腰は一度発症すると60〜80%が再発するともいわれています。その理由は以下の通りです
- 根本的な身体機能改善がされていない
- 再発予防の正しいストレッチや体操が習慣化されていない
- 筋膜や関節の可動性制限が残存している
🧘♀️ 再発予防のためにやるべき3つのこと
1. 姿勢の見直しと体幹筋の強化
- 特に腹横筋・多裂筋・大腰筋をターゲットとしたトレーニング
- 骨盤の前傾・後傾のコントロール訓練
2. 可動域の改善と筋膜リリース
- 股関節・胸椎の可動性を高め、腰部へのストレスを軽減
- 筋膜の癒着を剥がす手技療法(鍼・手技・カッピングなど)
3. 自律神経ケア
- 交感神経優位の緊張状態を緩めるために、鍼灸治療や腹式呼吸法を導入
🏥 当院での施術方針|堺市堺区の「ほっと整体整骨院」
✅ 姿勢分析と動作評価の徹底
→ 骨盤の傾きや体幹のバランスを細かくチェック
✅ 鍼灸による筋膜アプローチ
→ 痛みの出ている筋肉だけでなく、関連筋を含めた広範囲の治療
✅ 関節モビライゼーション
→ 椎間関節・仙腸関節の滑走性を高め、動作時の痛みを軽減
✅ 痛みが落ち着いた後の運動療法
→ 再発防止のため、セルフケア指導・体幹トレーニングを徹底
【ぎっくり腰】がなかなか改善しない本当の理由と当院でのアプローチ法(堺市堺区)
📝 まとめ
ぎっくり腰は「突然」のようでいて、実は長年の積み重ねが引き起こす爆発的なサインです。
ただの「腰のトラブル」として放置せず、根本改善と再発予防を意識した対応が重要です。