【不眠症の本当の原因と改善法】臨床と研究から読み解く”眠れない夜”の対処法
はじめに:眠れない夜が続くあなたへ
「寝つきが悪い」「夜中に何度も目が覚める」「朝早く目が覚めてしまう」――それは単なる“寝不足”ではなく、**不眠症(insomnia)**という状態かもしれません。不眠は生活の質(QOL)を著しく低下させ、慢性化することでうつ病や高血圧など、他の病気のリスクも高まります。本記事では、臨床研究・論文に基づく不眠症の原因と改善策を詳しく解説します。
不眠症とは何か?
ICD-11およびDSM-5の定義
- ICD-11では、「十分な睡眠機会があるにも関わらず、睡眠の開始・持続・早朝覚醒に問題があり、日中の機能に障害を及ぼす状態」と定義。
- DSM-5では、「週に3回以上、3ヶ月以上続く睡眠障害」が不眠症と診断されます。
不眠の主な4つのタイプ
- 入眠障害:寝つきに30分以上かかる
- 中途覚醒:夜中に何度も目が覚める
- 早朝覚醒:予定よりも2時間以上早く目が覚めてしまう
- 熟眠障害:睡眠時間は取れているが眠った感覚がない
不眠を引き起こす主な原因
1. 精神的ストレス・心理的要因
- 仕事のプレッシャー、人間関係、不安やうつ状態
- 心理的要因による交感神経の過緊張が入眠を妨げる
2. 身体的疾患
- 頻尿(前立腺肥大・過活動膀胱)
- 慢性痛(腰痛・肩こり・関節リウマチなど)
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
3. 薬剤やカフェイン・アルコール
- 抗うつ薬・降圧薬・ステロイドなどの副作用
- 寝酒は入眠効果があっても睡眠の質を下げる
4. ライフスタイルと体内時計の乱れ
- 夜勤・シフト勤務・海外旅行などの**概日リズム(サーカディアンリズム)**の乱れ
- ブルーライトによるメラトニン分泌の抑制
論文でわかる「不眠と健康リスク」の関連性
- 慢性不眠はうつ病リスクを2倍以上に高める(Baglioni et al., 2011, Sleep)
- 不眠と高血圧の関連性(Fernandez-Mendoza et al., 2012, Hypertension)
- 不眠と認知機能の低下(Yaffe et al., 2014, JAMA Internal Medicine)
不眠の改善に有効なアプローチ
1. 認知行動療法(CBT-I)
- 最も効果があるとされる治療法
- 認知の歪みを修正し、行動(就寝習慣など)を再構築
2. 東洋医学・鍼灸療法
- 鍼灸による副交感神経優位の誘導
- 百会・神門・失眠などのツボへの刺激が有効(Wang et al., 2020, Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine)
3. 生活習慣の改善
- 寝る1時間前はスマホやテレビを控える
- 寝室の環境(温度・照明・遮音)を整える
- カフェインは午後3時以降は控える
不眠症を放置してはいけない理由
放置された不眠は、身体疾患や精神疾患の温床になります。特に高齢者では、転倒や認知症のリスクが高まり、早期の対応が必要です。また、不眠の苦しさは他人には理解されにくく、孤立感や無力感を強めることもあります。
当院での不眠症へのアプローチ(ほっと整体整骨院)
- 姿勢分析で交感神経を刺激する筋緊張の有無をチェック
- 筋肉・関節へのアプローチで首肩こりや腰痛を改善
- 鍼灸治療により自律神経のバランスを整え、自然な入眠力を回復
- 高額な回数券の押し売りなし、患者様ファーストの施術方針
まとめ:一歩踏み出すことで、眠れる明日がくる
不眠は、我慢や根性でどうにかなるものではありません。原因を突き止め、正しい対処を行えば、必ず改善する症状です。夜眠れることで、朝の目覚めが変わり、1日が明るくなります。
【不眠】がなかなか改善しない本当の理由と当院でのアプローチ法(堺市堺区)