はじめに
子どもは成長過程にあり、免疫システムや身体の機能が未発達なため、さまざまな疾患にかかりやすいです。
風邪やアレルギー、夜泣き、便秘など、成長とともに現れるトラブルに悩む親御さんも多いでしょう。
そんなときに注目されるのが 小児鍼(しょうにしん) です。
これは、鍼(はり)を刺すのではなく、皮膚を優しく刺激することで子どもの体調を整える伝統的な東洋医学の療法です。
本記事では、小児疾患と小児鍼の効果、施術方法について詳しく解説します。
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1.小児疾患とは?よくある症状と東洋医学的な考え方
1-1.風邪・感染症
子どもは免疫力が未発達なため、風邪をひきやすく、発熱や咳、鼻水といった症状が出やすいです。
東洋医学的な考え方:
•風邪は「外邪(がいじゃ)」によるもの(外部からの邪気)
•体表の「気(き)」が弱ると風邪をひきやすい
•胃腸が弱ると免疫力も低下する
1-2.夜泣き・疳の虫(かんのむし)
夜泣きが続いたり、情緒不安定になりやすい子どもは「疳の虫が強い」とも言われます。
東洋医学的な考え方:
•神経系の未熟さやストレスが原因
•「肝(かん)」のエネルギーが過剰になり、気の巡りが悪くなる
1-3.便秘・下痢
消化器系が未発達な子どもは、便秘や下痢になりやすいです。
東洋医学的な考え方:
•「脾(ひ)・胃(い)」の機能が弱ると消化吸収が悪くなる
•冷えやストレスも影響する
1-4.アレルギー(アトピー性皮膚炎・喘息など)
アレルギー体質の子どもは、皮膚トラブルや呼吸器の問題が出やすいです。
東洋医学的な考え方:
•先天的な「腎(じん)」のエネルギー不足
•体内の「湿(しつ)」や「熱(ねつ)」がこもると皮膚炎や喘息が悪化
2.小児鍼とは?大人の鍼治療とどう違う?
小児鍼は、子どもの体に 刺さない鍼 を用いて、皮膚を軽く刺激することで 自律神経や免疫のバランスを整える療法 です。
2-1.小児鍼の特徴
✅痛みがない(優しく皮膚をなでるだけ)
✅生後1ヶ月~小学生まで対応可能
✅自律神経を整え、自然治癒力を高める
✅体質改善に効果的(アレルギーや便秘などの慢性症状)
2-2.小児鍼の種類
種類 |
方法 |
効果 |
接触鍼 |
鍼を直接刺さずに軽く接触 |
リラックス効果、自律神経調整 |
ローラー鍼 |
軽いローラーで皮膚を転がす |
血行促進、便秘や冷えに有効 |
擦過鍼(さっかしん) |
鍼で皮膚をなでるように刺激 |
疳の虫、夜泣き、不安定な情緒の改善 |
3.小児鍼の具体的な効果
3-1.免疫力アップ(風邪予防)
•自律神経を整え、風邪をひきにくくする
•体表の気を強化し、外邪から身を守る
3-2.夜泣き・疳の虫の改善
•リラックス効果 により神経の興奮を鎮める
•「肝(かん)」の過剰なエネルギーを調整し、ストレスを軽減
3-3.消化機能の改善(便秘・下痢)
•胃腸の働きを高めるツボを刺激することで、消化機能を改善
3-4.アレルギー体質の改善
•体内の「湿(しつ)」や「熱(ねつ)」を取り除き、炎症を抑える
•免疫バランスを整えてアトピーや喘息の発作を減らす
4.小児鍼の施術の流れ
4-1.診察(東洋医学的な問診)
•子どもの体質や生活習慣をチェック
•舌の色や肌の状態、脈を診る
4-2.施術
1.子どもの体調や症状に合わせた小児鍼を使用
2.やさしく皮膚を刺激し、血流や気の流れを整える
3.施術時間は 5~10分程度
4-3.施術後の注意点
•施術当日は ゆっくり休ませる
•水分補給をしっかり 行う
•生活習慣(食事・睡眠)を整える ことで効果が持続しやすい
5.自宅でできる簡単なケア方法
5-1.お腹を温める
•カイロや湯たんぽでお腹を温める と、消化機能が活性化
5-2.優しく背中をさする
•夜泣きや疳の虫の子には、背中をさする とリラックスできる
5-3.食事の見直し
•腸内環境を整えるために発酵食品や根菜を取り入れる
•冷たい飲み物や甘いものを控える
6.まとめ
小児鍼は、子どもの体質や症状に合わせたやさしい治療法です。
免疫力を高めたり、自律神経を整えたりすることで、 自然治癒力を引き出す ことができます。
✅夜泣きや疳の虫に悩んでいるなら、試してみる価値あり!
✅風邪をひきやすい子の体質改善にも◎
✅便秘やアレルギー体質の子にもおすすめ!
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