陰陽五行とは?肩こり・腰痛の原因も読み解く東洋医学の根本理論
🌿 はじめに
「肩こり」「腰痛」「不眠」など、慢性的な不調に悩む方は非常に多くいらっしゃいます。
それらの症状、実は東洋医学の【陰陽五行】で紐解くと、「なぜその症状が出ているのか」「どうすれば根本的に良くなるのか」が見えてきます。
この記事では、陰陽五行の基礎から実際の症状への応用まで、現場で役立つように鍼灸・整体師視点で詳しく解説していきます。
☯ 陰陽とは?バランスの哲学
陰陽思想は、自然界のすべてが「陰(いん)と陽(よう)」という相反する2つの要素から成り立っているという考えです。
陰 | 陽 |
---|---|
冷 | 熱 |
夜 | 昼 |
休 | 動 |
内 | 外 |
水 | 火 |
🌀 陰陽バランスの崩れが不調を呼ぶ
- 「陽」が過剰 → イライラ、不眠、のぼせ
- 「陰」が不足 → 冷え、乾燥、虚弱
🌳 五行とは?自然界と身体のしくみを五つに分ける
五行とは、万物を「木・火・土・金・水」の5つの要素で分類し、それぞれの性質や働きを整理する東洋医学の理論です。
行 | 臓腑 | 感情 | 季節 | 色 | 味 |
---|---|---|---|---|---|
木 | 肝・胆 | 怒 | 春 | 青 | 酸 |
火 | 心・小腸 | 喜 | 夏 | 赤 | 苦 |
土 | 脾・胃 | 思 | 梅雨 | 黄 | 甘 |
金 | 肺・大腸 | 悲 | 秋 | 白 | 辛 |
水 | 腎・膀胱 | 恐 | 冬 | 黒 | 鹹 |
🔁 五行の関係性:相生と相剋
▶ 相生(そうじょう):生かし合う関係
- 木 → 火 → 土 → 金 → 水 → 木…と循環して自然のバランスを保つ
✂ 相剋(そうこく):抑え合う関係
- 木は土を突き破り、土は水を濁らせる…というように、過剰なエネルギーを制御する
🩺 五行と6つのよくある症状の具体例
① 肩こり【金/肺・大腸】
呼吸が浅くなっている人は、肩こりになりやすい!
- 肺が弱ると気の巡りが悪くなり、特に上半身に「気滞(きたい)」が起きやすくなる
- スマホ・パソコンの長時間使用で胸が閉じ、肺の動きが制限される
対処法: 深呼吸、肺経のツボ(尺沢、列缺)、姿勢矯正
② 腰痛【水/腎・膀胱】
冬に腰が痛くなるのは、“腎”が冷えに弱いから
- 腎は「腰」と「骨」を支配する臓腑
- 長時間の立ち仕事や夜更かし、冷えは腎を消耗しやすく、慢性的な腰痛の原因に
対処法: 温灸(命門、腎兪)、睡眠の質改善、冷え対策
③ 頭痛【木/肝・胆】
ストレスで怒りっぽい人は、頭痛に注意!
- 肝は「気の巡り」をコントロール
- ストレス過多や怒りで肝が高ぶると、気が上昇して頭にのぼり、頭痛が起こる
対処法: 肝経のツボ(太衝、行間)、眼精疲労ケア、怒りのコントロール
④ 胃もたれ【土/脾・胃】
考えすぎ、甘いものの摂りすぎが“脾”を弱らせる
- 脾は「消化」と「運化(水分をさばく)」を担う
- 過労や悩みごとで「思」の感情が強まると、脾が弱り胃もたれや軟便に
対処法: 脾経のツボ(三陰交、足三里)、食事改善、よく噛む
⑤ 不眠【火/心・小腸】
頭が冴えて眠れないのは、心に“火”がこもっているから
- 心は“神(しん)”=精神活動の中枢
- 喜びすぎ、興奮状態、スマホの見すぎなどで心火が上がり、寝つきが悪くなる
対処法: 心包経(内関)、養心安神の漢方やお灸、リラックス習慣
⑥ むくみ・手足の冷え【水+土/腎・脾】
代謝力と水分調整力の低下で、冷えやむくみが慢性化!
- 脾の“運化”と腎の“水分代謝”がセットで崩れると、水が下半身に停滞
- 長時間の座り仕事や冷たい飲食も原因に
対処法: 足三里、三陰交、命門灸、温かい飲み物、冷え取り
🧭 まとめ:症状の“根本”は五行の乱れかもしれない
私たちが日々感じる肩こりや胃の不快感、睡眠の質の低下は、単なる筋肉や神経の問題だけではなく、五行のアンバランスから来ていることも少なくありません。
陰陽五行の視点を取り入れることで、目に見える症状だけでなく「体質・感情・季節・生活習慣」までを含めた本質的なアプローチが可能になります。
🏥 当院のアプローチ:東洋医学×姿勢分析
ほっと整体整骨院では、陰陽五行に基づいた体質診断+姿勢分析+鍼灸整体を組み合わせ、症状の「根本改善」を目指します。
- 高額な回数券などの押し売りなし
- 体のタイプ・季節・心の状態に合わせたオーダーメイド施術
- 国家資格者による安心の東洋医学ケア
「なんとなく体調が悪い」「いつも同じところが痛くなる」そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。