股関節の痛みは、日常生活の質を大きく左右する悩みの一つです。
歩く、立つ、座るといった基本的な動作が困難になり、放置すると症状が悪化することもあります。
今回は、股関節の痛みに対する鍼灸治療について、そのメカニズムや効果、実際の治療の流れをご紹介します。
股関節の痛みの主な原因
股関節の痛みにはさまざまな原因があります。代表的なものは以下の通りです。
1.変形性股関節症
加齢による関節軟骨のすり減りや、先天性股関節脱臼の後遺症などが関係します。
2.股関節周囲の筋肉・靭帯の緊張
姿勢不良や過度な運動による筋肉の疲労、炎症が原因となることがあります。
3.関節リウマチ
自己免疫疾患の一種で、股関節にも炎症が起こることがあります。
4.坐骨神経痛や腰椎疾患
腰椎の異常が原因で、股関節周辺に放散する痛みを感じる場合もあります。
鍼灸治療が股関節の痛みに効果的な理由
鍼灸治療は、東洋医学と現代医学の両方の視点から股関節の痛みにアプローチできます。
具体的には以下のような効果が期待できます。
1.筋肉の緊張緩和
鍼刺激によって硬くなった筋肉が緩み、血流が改善されます。
特に股関節周囲の大腿四頭筋、大殿筋、中殿筋などの筋緊張を和らげることが重要です。
2.血流改善と代謝促進
灸による温熱刺激で局所の血流を促進し、老廃物の排出と栄養供給がスムーズになります。
3.神経系への調整作用
鍼の刺激は神経系にも作用し、痛みの信号を脳に伝える経路を抑制します。これにより、痛みの感覚が和らぎます。
4.自己治癒力の活性化
東洋医学では「気・血・津液」のバランスを整えることで、体全体の自己治癒力を高めることが重要視されています。
具体的な治療の流れ
1.問診と評価
症状の詳細、生活習慣、痛みの部位や強さ、可動域の制限などを確認します。
2.局所および全身へのアプローチ
•局所治療:股関節周囲の圧痛点や緊張した筋肉に鍼を刺します。
•遠隔治療:腰、膝、足首など、関連する経絡(エネルギーライン)にも鍼を打つことで、全体のバランスを整えます。
3.灸治療の併用
冷えが強い場合や慢性的な痛みには、温灸や箱灸を使用して温めながら治療を行います。
4.セルフケアの指導
鍼灸治療と併せて、股関節周囲のストレッチや姿勢改善、生活習慣のアドバイスも行います。
実際の症例紹介
•70代女性:変形性股関節症による慢性痛
長年の変形性股関節症に悩まされていた女性。
週2回の鍼灸治療を3カ月継続した結果、痛みが軽減し、杖なしで歩ける距離が増加しました。
•40代男性:ランニングによる股関節痛
ランニング後の股関節の違和感と痛みが続いていた男性。
股関節周囲の筋肉へのアプローチとセルフケア指導で、約4回の治療後に症状が改善。
まとめ
股関節の痛みは、放置すると慢性化し、生活の質を著しく低下させます。
鍼灸治療は、痛みの緩和だけでなく、根本的な体のバランスを整えることができるため、
慢性的な股関節痛にお悩みの方に特におすすめです。
お困りの際は、ぜひ鍼灸治療をお試しください。早期のケアが、快適な生活への第一歩です!
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