【熱中症対策】東洋医学と鍼灸治療で体の内側から守る!自然な涼しさを取り戻す方法
🌞 熱中症とは?東洋医学での捉え方
西洋医学では熱中症は「高温環境下で体温調節がうまくいかず起こる症状」とされますが、東洋医学では「暑邪(しょじゃ)」による体のバランスの乱れと考えます。
◆ 暑邪(しょじゃ)とは?
六淫(ろくいん:風・寒・暑・湿・燥・火)という外的な気の一つで、特に夏の高温多湿な環境で体内に侵入しやすいとされています。
◆ 暑邪の影響
- 津液(体液)を消耗 → 脱水や熱感
- 気(エネルギー)を消耗 → 倦怠感、無気力
- 心神を乱す → イライラ、不眠、意識混濁
💧 熱中症に多い症状と東洋医学的原因
症状 | 東洋医学的解釈 |
---|---|
倦怠感・だるさ | 気虚(エネルギー不足) |
多汗・寝汗 | 陰虚(体の潤い不足) |
めまい・立ちくらみ | 気の上逆、水分不足による気血の巡りの乱れ |
のぼせ・不眠 | 心火亢進、陰陽の不均衡 |
胃腸の不調 | 脾虚や湿邪の影響 |
🌿 熱中症予防・回復のための東洋医学的対策
① 陰を補う食養生(養陰)
暑邪により体の潤いが失われるため、体内の陰液(潤い)を補うことが大切です。
- 🥣 おすすめ食材:
白きくらげ、百合根、クコの実、麦門冬、豆腐、トマト、きゅうり、スイカ、緑豆 - ☕ おすすめ飲み物:
菊花茶、はと麦茶、緑豆湯、麦茶
② 気を補い体力をつける(補気)
汗とともに気も消耗するため、疲れやすい人・虚弱体質の方は気を補う食材を意識しましょう。
- 🍚 おすすめ食材:
山芋、もち米、なつめ、黒豆、うなぎ、鶏肉、にんにく(適量)
③ 熱を冷まし解毒する(清熱解暑)
体内にこもった熱を冷まし、炎症や熱感、不快感を緩和します。
- 🍃 おすすめ食材・生薬:
蓮の実、薄荷(ミント)、緑豆、菊花、金銀花
🌟 鍼灸による熱中症のケアと予防
鍼灸は、体内バランスを整え、自律神経や体温調節機能を正常に戻す働きがあります。
🔸 鍼灸の目的
- 自律神経を調整(交感・副交感神経のバランス)
- 気血水の循環改善
- 胃腸機能を高めて水分吸収を促進
- 発汗・体温コントロールの正常化
🔸 よく使う経穴(ツボ)
経穴 | 効果 |
---|---|
百会(ひゃくえ) | 頭の熱感、めまい、不眠の改善、自律神経の安定 |
太谿(たいけい) | 腎陰を補い、体の潤いをサポート |
内関(ないかん) | 吐き気・胸のムカムカ、心の不調を整える |
足三里(あしさんり) | 消化機能を強化、体力回復 |
陰陵泉(いんりょうせん) | 水分代謝の改善、むくみの解消 |
🧑⚕️ 体質別!熱中症リスクと東洋医学的対応
体質 | 特徴 | 推奨対応 |
---|---|---|
気虚 | 疲れやすく食欲がない | 補気(足三里、山芋、鶏肉) |
陰虚 | のぼせやすく寝汗あり | 養陰(太谿、百合根、白きくらげ) |
陽虚 | 冷えやすく汗が出にくい | 補陽(生姜、にんにく、桂枝) |
湿熱 | 汗がベタつきやすい | 利湿+清熱(陰陵泉、緑豆、はと麦) |
💡 日常生活での予防ポイント(東洋医学的)
- 暑い日の入浴はぬるめで短めに(熱をこもらせない)
- 朝は冷たいものを控え、温かいお粥やスープを
- こまめな水分補給+利尿作用のあるお茶(はと麦茶、麦茶)
- 昼寝(15〜30分)で心気を養う
- 首元・背中を冷やしすぎず温度管理に注意
🌿 まとめ|鍼灸と東洋医学で“熱”を内から整える
熱中症対策は単なる水分補給や冷却だけでなく、「内側から整えること」が根本的な予防と回復の鍵になります。
鍼灸治療や食養生で
- 自律神経を整える
- 潤いを補い、余分な熱を逃がす
- 体質ごとの不調をケア
といった体の声に寄り添うアプローチが可能です。
🏥 当院では熱中症ケアのための鍼灸・体質改善もサポートしています
✅体質別のカウンセリング
✅鍼灸+食養生アドバイス
✅高額な回数券などの押し売りは一切ありません
夏場の体調管理に不安がある方は、お気軽にご相談ください!