【東洋医学的解説】疲れが抜けない・倦怠感・無気力の原因とは?〜五行と陰陽からみたカラダの声〜
はじめに
「なんだか毎日しんどい」「寝ても疲れがとれない」「やる気が出ない」──そんなお悩みを抱える方はとても多いです。現代医学では「自律神経の乱れ」や「慢性疲労症候群」などと診断されることもありますが、東洋医学の視点ではもう少し深く、体質や内臓のバランスから原因を探っていきます。
今回は、東洋医学の陰陽論・五行論を使って、「疲れ・倦怠感・無気力」がなぜ起こるのか、そしてどのように整えていくかをわかりやすくご紹介します。
陰陽論から見る「疲れ・無気力」
陰陽のバランスが崩れると…
陰陽は、自然界や人間のカラダを「陰」と「陽」という相反するエネルギーに分類してバランスをみる考え方です。
陰 | 陽 |
---|---|
休息・静・夜・冷え | 活動・動・昼・熱 |
慢性的な疲労や無気力感は、「陽の不足(気虚)」もしくは「陰の過剰(冷え・水分停滞)」によって起こることが多くあります。
陽虚(ようきょ)とは?
体を動かすエネルギー=「陽」が不足すると、以下のような症状が出やすくなります:
- 朝がつらい
- 体が冷える
- 声に力がない
- やる気が出ない
- 下痢やむくみが多い
これは「気(エネルギー)の生産や巡りが弱い」状態です。
五行論から見る「疲れの原因」
五行論では、人体を木・火・土・金・水という5つの要素に分けて、臓腑・感情・季節・色・味覚などと対応させます。
それぞれの要素と「疲れ・倦怠感」との関係を見てみましょう。
木:肝(かん)の不調と精神的疲労
- 感情:怒り・ストレス
- 症状:イライラ・目の疲れ・肩こり・月経不順
- 対応:ストレス解消、リラックス、伸びるストレッチ
火:心(しん)の虚弱とやる気の低下
- 感情:喜び(過剰なら不安)
- 症状:不眠・動悸・集中力低下・気分の落ち込み
- 対応:よく笑う・睡眠の質を高める・深呼吸
土:脾(ひ)の弱りとエネルギー不足
- 感情:思い悩む・考えすぎ
- 症状:疲れやすい・食欲不振・重だるさ・下痢
- 対応:よく噛んで食べる・胃腸を冷やさない・甘いものは控えめに
金:肺(はい)の弱りと防御力低下
- 感情:悲しみ・喪失感
- 症状:風邪を引きやすい・皮膚トラブル・息切れ
- 対応:姿勢を整える・胸を開く・呼吸を深くする
水:腎(じん)の虚弱と慢性疲労
- 感情:恐れ・不安
- 症状:下半身の冷え・むくみ・耳鳴り・性欲低下・老化
- 対応:早寝・腰を冷やさない・黒い食材(黒豆、黒ごま)をとる
疲れや倦怠感を改善するためにできる3つのこと
1. 東洋医学的な体質チェックを受ける
自分がどの五行のバランスが崩れているかをチェックすることが、根本改善の第一歩です。
2. 鍼灸や整体で「気・血・水」の巡りを整える
ツボや経絡の刺激で、エネルギーの滞りを取り除き、本来の力を引き出します。
3. 日々の生活の見直しと五行に合った養生
睡眠・食事・ストレス管理は「気」を補うためにとても重要です。特に脾(胃腸)と腎(エネルギー源)を守る意識を。
当院でのアプローチ【ほっと整体整骨院】
- 姿勢分析による自律神経バランスの確認
- 筋肉・関節への整体的アプローチで循環改善
- 鍼灸治療による自然治癒力の活性化
- 東洋医学的体質診断による個別対応の施術
- 高額な回数券の押し売りなしで安心して通院
まとめ
「疲れが抜けない」「やる気が出ない」という悩みは、ただの気のせいではありません。東洋医学では、心と体のバランスの崩れがそのサインとして現れると考えます。
一人ひとりの体質に合ったケアで、あなた本来の元気を取り戻しましょう。