足の冷えるのはなぜ?
2021.11.23
足の冷えるのはなぜ?
足の冷えの原因 足先が冷える理由として一番多いのは、運動不足と言われています。 足の筋肉、特にふくらはぎは第2の心臓と言われており、足先の血液を腎臓に戻すポンプのような役割をしています。 そのため、運動不足が続くと、足先の血液循環が悪くなり、足が冷えるとともに足がむくみます。鍼灸治療で代表的なツボとしては女性か疾患で有名な三陰交足背動脈が通る太衝が有名です。主に下腿部の疾患ではおきゅうを使うことが多いです。鍼を使う場面としては太谿・復溜等などの腎経のツボに使うことが多いです。湧泉や失眠とうのツボにおくと保温効果むくみ等に効果があります。前脛骨筋のマッサージをすると下腿のむくみに効果があります。店の前においてます。もしよければ確認してみてください。駅から一分ぐらいで扉の横にブラックボードを設置しています。
冷え症は女性の方が多い疾患です。当院でも20から70代の年代まで鍼灸治療をされる方が多いです。
足の冷えの原因は何か?
そもそも足が冷えるワケは?
人間の体は大きく分けて2種類の神経によって動かされています。一つは手で物を持つ、足で歩く、目で見るなどの自発的な動き・感覚にかかわる「体性神経」。
もう一つが心臓を動かしたり、呼吸をしたり、消化などの内臓の運動にかかわる、自分の意思では動かすことのできない「自律神経」です。この自律神経の働きに、体温を一定に保つため血液の流れる量を変化させるという機能が含まれています。
夏場、暑さを感じると皮膚から熱を発散させるために、血管を広げて血流を増やし、体温を下げようとします。一方、皮膚が寒さを感じる(寒冷刺激)と、今度は逆に血液が流れにくくなるよう血管をギュッと縮めて、皮膚の表面温度を低く保ち、体中の熱が外に放出されにくい状況を作り出します。
このように、冷え性が起こる原因は、環境に対して体を守ろうとする自然な防御反応の結果なのです。寒い時季になると足が冷えやすくなるのは、ある程度はいたしかたないともいえます。
足が冷えやすいのには理由があります
そもそも足は体の中でも特に冷えやすい部位である、と言えます。
血液を全身に押し流しているのは心臓の働きによるものです。心臓は自ら拍動することで、ポンプのように血液を全身に送り出していますが、心臓から遠くなればなるほど血液は行きわたりにくくなります。
足は、人間の体の中で、最も心臓から離れているため、他の部位と比べると、当然血液を流すパワーは小さくなってしまうのです。
心臓からの距離によって、血管の太さも変化しています。私たちの体の血管は、基本的に心臓に近い動脈ほど太く、心臓から離れるにしたがって細い毛細血管になっていきます。これも、末端の部位に血液が流れにくくなる原因のひとつです。
また、地球の重力も影響を与えています。血液は、重力の影響で上から下には流れやすいのですが、下から上には流れにくくなります。足先から心臓へ戻る血流は、重力に逆らわなければなりません。
以上のことから、体の一番下に位置する足、さらに末端部位である足先は、もともと血流が悪くなりやすく、冷えやすい部位である、と言えるのです。
足の冷えの解消方法
(1)仕事中の対処法
デスクワークでも立ち仕事でも、基本的に長時間同じ姿勢を取り続けている状態は、血行不良を招き、足の冷えを引き起こす要因になります。
数時間に1度はデスクを離れ、歩くようにしましょう。このとき、エレベーターは使わず、階段を上り下りするのがポイントです。
空いている時間には、少しでも体を動かし、固まった筋肉をほぐすクセをつけてしまうと、習慣になります。
筋肉を動かすことは血液を押し流す作用を高めることにつながります。どうしても動けない状態であれば、こまめに脚やふくらはぎをマッサージするだけでも血流の改善につながります。
(2)暖房器具での対処法
下半身、特に足を冷やさないためには、暖房器具にも気を遣いたいところ。家ではエアコンよりも、下半身を集中的に温める床暖房やコタツを、オフィスではパネルヒーターやデスクヒーターを活用しましょう。
(3)食事における対処法
体を内側から温めて血行をよくするには、体を温める食べ物&食べ方を知り、実践することも効果的です。
たとえば、体を冷やしやすい食べ物に分類される豆腐を食べる際には、冷奴やサラダなどよりも湯豆腐にする、などの工夫が必要です。
また、フルーツ類は基本的に体を冷やす傾向があるので、この時期はできるだけ控えるのがいいでしょう。間食やお酒のおつまみなどに、血行促進に働くビタミンEが豊富なナッツ類がオススメです。
イカとタコは、アミノ酸のタウリンが豊富に含まれ、栄養素的には似通った点が多い食材です。しかし、イカは比較的体を温める、タコはとにかく体を冷やす性質があるので、知っておくといいでしょう。
(4)運動における対処法
血流は、筋肉の動きによって促進されますが、それ以外にも、筋肉はそれ自体の運動によって熱を生み出す働きがあります。つまり、筋肉が少ない人は、それだけで冷えやすいというわけです。
実際、男性に比べて筋肉量の少ない女性のほうが、冷えの傾向が強いとされています。足の冷えであれば、下半身を動かすストレッチや屈伸、スクワット、またウォーキングなどが特に効果的となります。
筋肉量を増やすことを意識して、下半身に少し負荷をかけた運動を行うと、冷えの撃退のみならず、引き締まったお尻やふとももも手に入ります。
(5)お風呂での対処法
熱めのお風呂にサッと入るだけだと体の内側まで十分に温まらず、湯上りに体が冷めやすくなります。目安としては、38~40度くらいのお湯にゆっくりと時間をかけて浸かった方が、冷えには断然効果的です。
お風呂に入る時間がないという人でも、週1~2回はお湯に浸かるといいでしょう。風呂にお湯を溜めるのが大変であれば、足湯だけでも効果はあります。
(6)関節を冷やさないようにする
関節を冷やすと身体の保温機構が乱れるため身体を冷やして寝ると免疫力低下を招いてしまうため、結果発熱・感冒症状等が出てしまうことがあります。就寝の際はしっかり毛布を掛けてください。
足の冷えに効く鍼灸治療
太衝(たいしょう)
このツボは、血流から冷えを改善します。また、肝臓、筋肉、眼といった私達が日頃酷使しているからだの部分と深い関係のある「肝経(かんけい)」という気の流れに属しているため、肉体疲労、精神的ストレス、眼精疲労、肝臓の疲れでもこのツボを押すと痛いことがあります。特に冷えでは、へこんだ感じがしたり、冷めたく感じたりします。
【養生法】
温めましょう。温灸がとても効果的なツボです。冷えた足が生き返ります。お灸が難しい場合は、お風呂の中でリラックスしながら「3秒押しては3秒離す」を繰り返してみてください。
太衝を温めたりすることによって、上半身の気の回復にもつながります。鍼灸治療には陰経と陽経がありその因果関係をもって治療します。太衝付近にある足臨泣も効果的であるといえます。坐骨神経の関連の経絡上にあるので神経安定効果もあります。整形外科でやるようなぐーちょきぱー運動とかも効果がります。足を細かく動かすことで冷え防止のほかに脳神経促進効果による認知症防止にもつながります。是非とも一度はして見てください。
当院のお灸の治療画像を参考にしてみてください! こちらです↓↓
筋筋膜性腰痛
2021.11.22
筋筋膜性腰痛
筋筋膜性腰痛とは何か?
筋・筋膜性腰痛は、腰の筋肉や筋膜に対して急激にあるいは慢性的に負担がかかることで生じます。 この腰痛はレントゲン上では異常がなく、足への痛みや痺れなども起こりません。 スポーツなどで腰の筋肉に急なストレスがかかった場合や、不良姿勢などで慢性的に筋肉や筋膜への持続的なストレスが生じた場合などに発症します。
整骨院に通う患者様というのは圧倒的にこの筋筋膜性の腰痛が多いのです。
【治療とリハビリテーション】
筋・筋膜性腰痛の治療では、薬物療法、運動療法、温熱療法、装具療法などが行われます。発症直後の急な強い痛みの後では、基本的には安静とアイシングが大切になってきます。ただし、過度な安静は痛みを長引かせる原因にもなってしまうため、痛みが落ち着いてきたら速やかに軽めのストレッチなどを始めます。そして、損傷部位を温めることで血行が改善され、修復を早めてくれます。また、損傷した筋肉は筋出力が低下してしまっている可能性もあるため、再発を防ぐためにも腹筋や背筋などの筋力トレーニングを行うことも重要になってきます。また、仕事やスポーツを行う姿勢や動作方法などに原因があるようであれば、姿勢や動作方法の改善のためのトレーニングや指導を行い、筋・筋膜にかかるストレスの軽減を図っていきます。
通常の筋・筋膜性腰痛であれば人の身体が持つ自然治癒力により3週間程度~3ヶ月以内に自然に治ることがほとんどですが、本来安静にしておくべき時期に仕事やスポーツなどを再開してしまったことにより、痛みが慢性化してしまうケースは少なくありません。ただし、過度な安静は腰痛を長引かせてしまう要因になりますので、痛みがひどくならない程度の活動量で身体を動かすことも大切です。一般的には筋・筋膜性腰痛の予後は良好とされていますので、適切な時期に適切な治療を受けられれば大きな問題は起こりにくいと考えられます。
筋筋膜性腰痛に対する水泳運動療法の効果
腰痛に対する水泳運動療法の有効性を知ることを目的として,慢性腰痛の患者29名を対象とし,腰痛教室の形式で集団的水泳運動療法を実施した.
治療開始後3ヵ月で腰痛の軽減と腹筋・背筋力を主体とした脊柱機能検査での改善が認められた.また,肥満についても著しい改善が認められた.動作表面筋電図解析では,治療開始前に認められた傍脊柱筋の筋活動電位の左右非対称性は,治療後には消失し,傍脊柱筋の拘縮の改善が認められた.
以上より適切な指導下に行う水泳運動療法は慢性の腰痛の治療に有効であると考える.
筋筋膜性腰痛の原因はトリガーポイント?
トリガーポイントとは?
トリガーポイントとはトリガー=引き金という意味で痛みの引き金になるシコリ(硬結)の事です。このシコリが発生源となり痛みやシビレ感が離れた場所にも広がります。この広がりを関連痛と呼びトリガーポイントが発生する場所によっては発汗・眩暈(めまい)などの自律神経症状を引き起こす場合もあります。この様にトリガーポイントを起点とし様々な症状を呈することを筋筋膜性疼痛症候群(MPS)と呼ぶのです。
シコリと聞くと筋肉を思い浮かべますが、トリガーポイントは筋肉自体だけでなく、筋肉と骨の接合部・隣接する筋肉間などのほか靭帯・腱などにも発生します。
これらの筋肉以外の部位にトリガーポイントが発生するのは実は筋肉よりも結合組織である筋膜に原因があることが多いからです。最近では重責(肥厚)した筋膜にトリガーポイントが多く発生するという話も聞きます。筋膜は筋肉だけでなく骨・関節・内臓などすべてを包み込み連結している膜であるため身体のどの部分にトリガーポイントが発生しても不思議では無いということになります。
図.で示された赤色の部分は、筋筋膜性疼痛症候群によるお尻から脚にかけて広がる痛みやシビレを表したものです。
この様な症状は医療機関に行けば脊柱管狭窄症やヘルニアなどからくる坐骨神経痛と診断されます。また検査に異常がなければ原因がわからない、単に坐骨神経痛と言われることが殆どです。
しかし、図.の症状はそれらの神経障害などが原因ではないのです。左お尻の外側部分にある✖印の部分のところ、そこにあるシコリの部分=トリガーポイントが原因なのです。
トリガーポイントの発生要因
①筋繊維の損傷によるトリガーの発生
画像の説明を入力してください(フォントが小さく設定された文章です)
人の筋繊維は繰り返しの動作や筋肉の持続的な緊張や急激な運動、日常生活の動作などのストレスにより微小損傷します。微小損傷を受けた筋繊維は収縮して筋肉痛の症状が現れますが、通常は数日で回復します。
しかし回復するまでの間にさらなる過負荷やストレス、または過剰なマッサージなどが悪影響を及ぼし筋収縮を持続させてしまう事があるのです。この状態が続くと、やがて筋肉は拘縮状態(筋肉が固まる)となり痛みが治らない状態となってしまいます。
この様な筋拘縮により固められた状態を筋硬結または索状硬結と言います。問題のある筋肉の中にはこの硬結が存在し、押すことにより痛みを発します。これを圧痛点とよびます。
圧痛点の中には押すと飛び上がるほどの痛みを発すると同時に痛みが他の場所へと広がるものがあります。それをトリガーポイントと呼びます。押すと飛び上がるような痛みをジャンプサインといい、広がる痛みを関連痛といいます。
人の体にはトリガーポイントは複数存在しますが、普段は痛みを発生しない潜在性トリガーポイントと痛みを今現在、発している活動性トリガーポイントがあります。
過去にケガなどをした場所や治った痛みが再び痛みだすのは潜在性のトリガーポイントとして残っていたものが、再び活性化し活動性トリガーポイントへと移行するために起こるのです。
筋筋膜性腰痛に対する鍼灸治療
腰痛の原因としては「筋・筋膜性腰痛 」「脊椎疾患」「脊髄疾患」「神経根・末梢神経の障害」「骨盤周辺の疾患」「内臓疾患」などさまざまです。
特に女性の骨盤は扁平で幅広くなっているため、直立歩行に適しているとは言えません。直立歩行でバランスをとるために普段から腰には負担がかかっています。ヒールのある靴などをはくことで、さらに腰や靭帯への負担がかかり、慢性疲労につながります。その結果、腰痛が起こりやすくなってしまうのです。
今回ご紹介するツボは、生理中の腰痛にも使えます。実践時は息が浅いと深部まで刺激が届きません。まず、手を痛いところに当てて、気持ちと呼吸を落ち着けてから ツボを刺激していただきたいと思います。
腰痛を軽減したいときのツボ
腎兪(じんゆ)
発育や生殖など生きる力に関わる症状、排泄、腰痛、浮腫み、ストレス、だるさほかに対応します。生理痛対策としても使えます。
■場所: 腰、腰骨の高さで腰に手を置いたときに親指があたったところから指2本分上がったところ。おへその高さで腰に手を置いたときに親指が届くところ。
帯脈(たいみゃく)
腰痛、生理不調、生殖、おりものほかによいとされています。
■場所: おなかのわき、おへその高さで手を腰にあてたとき、親指と人差しの間の股があたるところ。
委中(いちゅう)
腹痛、排尿障害、腰痛や膝痛などから下の症状で悩みがあるときに試してください。
■場所: 膝の後ろ、膝の線上の真ん中。
崑崙(こんろん)
頭痛、頸肩背の痛み、背中の痛み、腰痛、坐骨神経痛、めまいほかによいです。
■場所: 足首、外くるぶしとアキレス腱との間のところ。
腰痛点(ようつうてん)
急性腰痛、頭痛、耳鳴り、手の痛みほか。周辺を刺激することでイライラ・ストレス解消にも効果が期待できます。
■場所: (1)手の甲、ひとさし指と中指の骨の間で、2本の骨が合わさる手前にあるくぼみ。(2)手の後、くすり指と小指の骨の間で、2本の骨が合わさる手前にあるくぼみ。
筋筋膜性腰痛に対する
鍼灸治療風景
変形性膝関節症
2021.11.20
変形性膝関節症
変形性膝関節症とは何か?
初期症状から末期症状まで
膝が痛いと感じることはありませんか? 中高年になると膝の痛みを感じる人が増えます。そのほとんどが、変形性膝関節症といわれる病気です。変形性膝関節症とはどのような病気で、どのような症状が起こるのでしょうか。
変形性膝関節症の症状は一気に現れず、何年にもわたって少しずつ進行していくのが特徴です。軟骨のすり減り具合摩擦によっての痛みも強くなります。
変形性膝関節症ってどんな病気?
変形性膝関節症とは、関節のクッションである軟骨が、加齢や筋肉量の低下などによりすり減って、痛みが生じる病気です。軟骨がすり減った分、膝関節の骨と骨のすき間が狭くなって内側の骨があらわになり、骨のへりにトゲのような突起物ができたり、骨が変形したりします。また、関節をおおっている関節包(かんせつほう)と呼ばれる繊維膜の内側に炎症が起こるため、黄色味がかった粘り気のある液体が分泌され、いわゆる「膝に水がたまった」状態になります。
変形性膝関節症の各段階の症状
変形性膝関節症は時間をかけて進行し、徐々に症状が重くなっていきます。変形性膝関節症の進み方を3つの段階に分けてみていきましょう。一度すり減った軟骨は元には戻らないので、できるだけ早く治療を始め、病気の進行を食い止めることが大切です。
初期症状
起床後、からだを動かし始めたときに膝のこわばりを感じます。起き上がったり、歩き出そうとしたりすると、なんとなく膝がこわばる、重くて動かしにくい、はっきりわからないような鈍い痛みを感じるなどの自覚症状が現れます。しかし、しばらくからだを動かすと自然と治まるため、あまり気にならない場合が多いようです。正座や階段の上り下り、急に方向転換したときなどに痛みを生じるようになります。
中期症状
中期になると、しばらく休んでいたら治まっていた膝の痛みが、なかなか消えなくなります。正座や深くしゃがみこむ動作、階段の上り下りなどが、膝の痛みがつらくて困難になります。関節内部の炎症が進むため、膝が腫れて熱感も生じます。関節液の分泌量が増えるにしたがい、膝の変形が目立つようになるほか、関節がすり減って摩擦が大きくなるため、歩くときしむような音がします。
末期症状
関節軟骨がほとんどなくなり、骨同士が直接ぶつかるようになります。この段階になると、初期、中期段階でみられた症状がすべて悪化して、普通に歩いたり、座ったり、しゃがんだりするのも困難になります。日常生活にも支障をきたし、行動範囲が狭まるため、精神的な負担も大きくなりがちです。
変形性膝関節症のリハビリ
変形性膝関節症と診断されたのち、摩耗した骨や軟骨組織は自己増殖能力が非常に乏しく、ほとんど再生しないと言われており、長期に渡り変形性膝関節症と付き合っていく必要があります。
骨の摩耗を進行させないためには
・足全体、とくに膝周りの筋肉を強化、その中でも膝を支える筋肉(大腿四頭筋)をつけ、膝に負担をかけずに自重をささえ移動・運動する
・膝の可動域そのものを広げ柔軟性を保ち、膝の動きを良くすることで新たに骨に負担をかけない
の2点に重点を置いてリハビリをすることが大切です。
膝に負担のかかりにくい生活スタイルに変更することも症状を重症化させないために必要です。
自分でできる変形性膝関節症の対処方法
クリニックで行う運動療法と並行して、普段の生活を見直し普段から重症化しないように工夫することが大切です。
とくに症状が軽度~中等度の人は、これらの対処方法を続けることで症状や痛みが緩和する可能性が高まりますので、意識して日々の生活に取り入れましょう。
膝に負担のかかりにくい生活スタイルを取り入れる
関節に痛みがあるときには「正座ではなく椅子を使う生活」「階段をなるべく避ける」「体重を管理し、支えなければならない自重を抑える」といった、生活習慣を変える努力が必要です。
適切に装具を使う
リハビリを行っている段階では、筋肉がまだ未発達であり、急な負荷がかかることで膝に痛みが発生してしまう可能性も否めません。そこでテーピングやサポーターを使用し、膝の可動域を適切に管理することが大切です。
ただし、正しい位置に装着しなければ効果は半減しますので、きちんと担当の医師・リハビリスタッフに装着の手順を習うのが望ましいでしょう。
冷湿布と温熱療法はタイミングを誤らないこと
慢性的な痛みが続く場合は、温熱療法として膝関節を温め、可動域を増やしダメージを受けにくくすることが痛みの軽減につながります。
一方、スポーツの直後などで腫れや熱を伴い一時的に症状が悪化した場合は、冷湿布やアイシングが役立ちます。温めるのか冷やすのかと誤ると、症状を自ら悪化させることもありますので、十分に配慮しましょう。
変形性膝関節症の鍼灸治療→鍼灸治療をすることにより関節可動域を広げる。
「ひざ痛」はお灸で消える。
ひざ痛に関しては病院に行って治療を受けている人が多いと思いますが、自分で行うセルフケアもおすすめします。
セルフケアを続けることで痛みは随分と軽くなります。そして、痛みが軽くなったら自分の足で歩くことがひざ痛にはいちばん大切です。
私が提案する「「ひざ痛」はお灸で消える」というのは、ひざ痛はお灸をすることで関節周囲をやわらかくして、その後ストレッチや運動などしていただくと痛みが軽くなるということを詳しくお話しします。
変形性ひざ関節症になぜお灸
ひざの痛みに関していうと骨の変形以外に筋肉のこわばりや、筋肉がかたくなるなど血流が悪くなって痛みを引き起こすというのが多いのですが、お灸を局所にすると血流がよくなり関節のこわばりもなくなり固くなった筋肉もほぐれてくるのでお勧めです。
せんねん灸は台座灸
せんねん灸は台座灸といって直接皮膚にもぐさをのせないで台座というひとつのクッションがあるため、もぐさに火をつけてもやわらかく温熱刺激が皮膚に伝わります。火傷の心配はほとんどありません。
変形性ひざ関節症のお灸の使いかた
ひざの痛みといってもその痛みによってお灸をする場所ツボが違います。
階段を降りる時に痛むツボ
ひざ痛にはまず階段を降りる時ひざが痛むという人が多いのですがこの場合に使うツボはひざのお皿の上に2つのツボがおすすめです。
① 血海(けっかい)
ひざのお皿の内側、お皿から指幅3本上で押してズーンと痛いきもちのいいところ。
階段を降りる時ひざの痛む人は押すと必ず痛むのですぐわかります。
② 梁丘(りょうきゅう)
お皿の外側、お皿の上から指幅3本にあたるのが梁丘のツボです。
③ 内側裂隙(うちがわれっきょ)
ツボの名前のないところですが、O脚などになると必ず痛みがでてくるところが内側裂隙。
ひざの内側、大腿骨と脛骨の骨のすき間ですが、そこにお灸をすると痛みが強くなっているところが緩むのです。
場所としてはひざを曲げると内側にシワができます。ここが裂隙です。ここはO脚の人にお役に立ちます。
動き出しに痛みがある時のツボ
イスから立ち上がる、動き出しに痛みがある時に使うツボ。
① 足三里(あしさんり)
ひざのお皿の骨から指4幅本下にいったところを押すとジワーッと痛いところ。
松尾芭蕉も愛用したツボです。
② 陰陵泉(いんりょうせん)
これは足三里の反対側。ひざの内側にあるでっぱった骨の下のへこんでいるところ。
ひざ痛の時によく痛むツボです。
膝蓋骨付近に打つと関節の動きが良くなります。
膝窩筋
膝窩筋というのはひざ痛の人はすぐわかると思うのですが、安静にしていてもひざうらがだるくこった感じで違和感がある、歩いている時や階段を登り降りしている時にひざうらがズキンと痛む。かかとで着地した時に痛む。これすべてこの膝窩筋の緊張が原因です。
だから膝窩筋をゆるめてやると楽になるのです。
安静時に鈍痛のある人 水のたまる人のツボ
安静時に鈍痛のある人 水のたまる人には先ほどの「血海」「足三里」の他に「三陰交」のツボがおすすめ。
① 血海(けっかい)
ひざのお皿の内側、お皿から指幅3本上で押してズーンと痛きもちのいいところ。
② 足三里(あしさんり)
ひざのお皿の骨から指幅4本下にいったところを押すとジワーッと痛いところ。
③ 三陰交(さんいんこう)
内くるぶしから指幅4幅本上の骨のきわのところ。むくみをなくしたり水がたまるのを防ぐツボ。女性のツボとも呼ばれているツボです。生理痛・更年期障害にも効果的なツボです。
まとめ 膝周りに打つと関節の動きが良くなり結果歩行や生活習慣にも
変化が出てきます。施術経験からもおきゅうは膝の痛みには良く使用します。
伸展痛・屈曲痛様々な痛みに使用できます。
挫傷(肉離れ)とは
2021.11.19
挫傷(肉離れ)とは
一般に筋違いや肉離れとよばれる外傷で、正式名を筋挫傷(きんざしょう)といいます。 筋挫傷とは、筋肉や腱(筋肉を骨に付着させる組織)が打撃または無理に伸ばされることによって生ずる怪我です。
筋挫傷はこんな病気
挫傷とは鈍的な外力(打撲)により、皮下組織や筋肉、腱などに損傷が生じるものです。
そのうち筋肉に損傷を受けたものを筋挫傷と呼びます。さらにその外力が高度な場合には骨の損傷や骨折を合併することもあります。
筋挫傷はコンタクトスポーツ(相手との接触)で膝、肩、頭などがあたったり、靴で蹴られることで発生し、格闘技やサッカー、ラクビーなどでよく起こります。
主な症状は激しい痛みと腫れで、好発部位は大腿前面です。打撲した周囲がだんだん腫れてきて、皮膚が光沢を帯び、パンパンになってきます。腫れは翌日から数日で最大となり、その後徐々に軽減していきます。歩行障害や膝関節の屈曲制限が生じることも少なくありません。
筋挫傷の治療法
受傷機転(けがをした状況)と症状から診断は比較的容易です。受傷直後から48時間はRICE処置を徹底して行います。この際、膝の屈曲制限を予防するため膝屈曲位を保持することが望ましいです。
また、痛みに応じて湿布や鎮痛剤の内服を行います。
軽症の場合にはRICE処置により、数日で痛みや腫れは軽減します。しかし、重症の場合には数日経過しても膝の屈曲が90度以上曲がらないこともあります。そんなときは、痛みのない範囲で関節可動域を改善するリハビリテーションを行ってください。関節の動きが正常に戻ればスクワットや痛みのないスポーツ活動を開始し、復帰を目指しましょう。
RICE処置とは
安静(Rest); |
無理な活動の継続や体重負荷を避けて安静を保ち、新たな損傷を防止 |
冷却(Icing); |
コールドスプレーや氷などを用いて冷却し、損傷部の出血や腫れを抑制 |
圧迫(Compression); |
包帯やスポンジで圧迫を加え、血腫の増大を予防 |
挙上(Elevation); |
患部を挙上し、静脈やリンパの流れを改善して腫れを抑制 |
合併症
筋挫傷には以下のような合併症を伴う場合があります。
1)コンパートメント症候群
損傷された筋肉内の出血や腫脹が高度となった場合、その筋肉の内圧が増大し、血行障害を起こします。その結果、筋肉の壊死、神経障害をきたして、重大な後遺障害が発生します。比較的まれな合併症ですが、我慢できない激しい痛み、皮膚の水疱を伴う高度の腫れ、知覚障害や運動麻痺などを認める場合、本症を疑い早急に適切な処置を行い、手術(筋膜切開)が必要となることもあります。2)異所性骨化・骨化性筋炎
筋肉内の血腫や骨膜損傷を伴う骨挫傷においては、数週間してから筋肉内や骨と筋肉の間に骨性の組織が形成され、難治性の関節可動域制限や痛みが出現することがあります。特に重症の筋挫傷後には適切な初期治療が必要であり、治療が遅れた場合に発症する危険性があります。
挫傷の応急処置
肉離れ(挫傷)の応急処置
ふとももの裏の筋肉(ハムストリングス)に肉離れが起きてしまった場合は、痛みが出ている箇所にアイシングを施し、そこに圧迫を加えます。
手のひらで圧迫してもよろしいですし、アイシングを止めるためのゴムバンドやラップなどでアイシングと同時に圧迫を加えても大丈夫です。
このとき、圧迫が強すぎると血流を完全に遮断してしまう恐れがありますので注意が必要です。
ここで、ポイントとなるのが応急処置をする際のケガをしてしまった方の姿勢です。
ハムストリングスを肉離れしている場合は膝を伸ばした姿勢で応急処置を施しましょう。
膝を伸ばした姿勢は、ハムストリングスに適度な緊張が生まれ、肉離れしてしまっている筋肉の傷口をふさぎ、止血効果を高めることができます。
他の筋肉でも同様に、その筋肉に少し緊張を持たせた状態で応急処置を行ってください。
挫傷の鍼灸治療
肉離れ
肉ばなれとは筋肉が引きのばされたことにより部分的に損傷された状態です。 太腿の裏の筋肉(ハムストリングス)やふくらはぎの筋肉(腓腹筋)によくみられます。
診断は、痛みの発生状況、押して痛い部分の陥凹の有無を触診で観察します。 疲労骨折の可能性もある場合はレントゲンを確認しますが、筋肉の状態の観察にはエコーが適しています。 エコーにより筋肉繊維の乱れ、出血を確認します。重症度が高い場合はMRI検査にて血腫の大きさ損傷部位を確認します。
歩くだけで痛い間は運動の中止が必要です。 通常は、肉離れした部位の筋肉をストッレチした時に痛みを感じなくなってからスポーツに復帰するのが望ましいと思われます。 再発予防には、筋肉の柔軟性獲得が必要なので、スポーツ休止時のコンディショニングを兼ねたストレッチ中心のリハビリが重要です。
筋挫傷 筋肉内血腫
筋挫傷とは筋肉に直接的な外力がかかったことによる損傷で、肉離れとは異なります。 典型例はスポーツ中に他者の膝が自分の太腿にぶつかり、以後同部の腫れや痛みで運動ができないといった状況です。
診断は、肉ばなれと同様に、理学所見エコー重症例ではMRIにより筋肉の損傷程度を確認します。 筋挫傷においても歩行時に痛みがある場合は、スポーツ休止が望ましいのですが、早期復帰のためには安静期間中もコンディショニングを兼ねたリハビリが重要です。
また大腿部、下腿部を運動中に強く蹴られたり、他者の膝が大腿部ぶつかったり(通称 ももかん)すると筋肉内に血種ができることがあります。 大きな血種は、吸収されにくく強い痛みも伴う。
挫傷時のストレッチ方法
肉離れの診断と治療
太もも前面(ハムストリング)と太ももの裏(大腿四頭筋)の肉離れ
筋肉をストレッチした時の痛み(ストレッチ痛)がでる角度で、重傷度がある程度わかります。
太ももの肉離れはMRI検査(磁気を使い、体の断面を写す検査)が有用です。MRI画像により肉離れの重傷度がわかります。重症度は軽症(Ⅰ型)、中等症(Ⅱ型)、重症(Ⅲ型)に分けられます。(奥脇透.臨床スポーツ.2010)
・ストレッチ痛がほとんど無く、力を入れるときだけ痛いのであればⅠ型(軽症)と判断します。テーピングやサポーターを使用し1〜2週でスポーツ復帰が可能となります。
・ストレッチ痛が明らかなものはⅡ型以上を疑いMRI検査を勧めます。
・中等度(Ⅱ型)は、腱膜の修復に時間を要するためスポーツ復帰には1〜3ヶ月かかります。Ⅱ型損傷なのにⅠ型損傷と診断され、早期にスポーツ復帰した場合には、約半数の症例で再断裂を認め、最終的に競技復帰が遅くなります。
・MRI画像で重度(Ⅲ型)が強く疑われた場合には手術療法の選択も検討する必要があります。スポーツ復帰には3〜6ヶ月かかる見込みです。
挫傷鍼灸治療
肉離れの主なツボ
大椎 |
発熱、かぜの症状、背中のこりなど。熱の気の調節を行うツボ。 |
手三里 |
胃腸、上肢、目の症状、テニス肘。肩こり、寝違えを和らげる。鼻炎や蓄膿症などの鼻症状、皮膚症状、便秘の緩和。 |
合谷 |
顔の症状、目の症状、全身の気を調節するときも使用します。他に貧血を回復させる返し鍼に使われる。 |
肝兪 |
目の充血、眼精疲労、めまい、イライラ、飲み過ぎ。 |
脾兪 |
胃腸の症状、食欲不振、むくみ。 |
腎兪 |
腰足の重さ、腰痛、泌尿器の症状、むくみ、耳の症状、足の冷え。 |
三陰交 |
消化器のほか、女性疾患の特効穴。冷え少女、婦人科症状(月経不順、更年期障害など)を調節。 |
太谿 |
のどの痛み、耳鳴り、不眠、腰背中の痛み、頭痛、めまい。腎の症状に対して有効。 |
崑崙 |
頭痛、首の痛み、肩背中の引きつれ、腰痛、足首の痛み、膀胱経の症状がでやすい。足の疲れやむくみ、下痢にも有用。 |
大衝 |
頭痛、めまい、吐き気、目の充血、婦人科の症状、排尿問題。血の滞りを改善するのに有効なツボ。生理痛にも特に有効。 |
労宮 |
胸の苦しさ。指圧でも効果がある。 |
血海 |
婦人科の症状、血の滞りを良くするツボ。 |
委中 |
腰足の痛み、ギックリ腰の時にも有効です。足のむくみ、背骨の際、頭部の痛みやこりにも有効。 |
承山 |
足の痛み、腰痛。 |
足関節捻挫
2021.11.17
足関節捻挫
捻挫(ねんざ)はスポーツや転倒などによって足首や指などをひねり、関節部分が傷つくことで起こります。 腫れや痛みがなかなかひかない場合や、関節がグラグラしているときなどは、骨折や靱帯断裂の場合もあります。
日常生活やスポーツの外傷で一番多いのが、足首を内側にひねって怪我をする足関節捻挫です。
膝などの外傷に比べると、日常生活への支障が軽度の事が多いので、つい軽くみられがちですが、不適切な治療や、放置しますと後で痛みを残したり、不安定な(ゆるい)足首となり、治療に難渋することがあります。そのため、きちんとした診断を受け、適切な初期治療を行うことが必要です。
捻挫は、程度によって3段階に分類することができます。治療方法の決定や回復の予測に重要です。また、足関節の内返し捻挫というのは外踝(そとくるぶし)近くの外側靱帯(前距腓靱帯・踵腓靱帯・後距腓靱帯の3本)をいためることであり、靱帯損傷と言い換えても良いと思います。
第1度(軽症)
靭帯のごく一部の断裂で、軽度の腫れと圧痛がありますが、不安定性(ゆるみ)はありません。
第2度(中等症)
靭帯の断裂は不完全で関節の不安定性はほとんどありませんが広い範囲の腫れと圧痛があります。
第3度(重症)
靱帯が完全に断裂し、さらに強い腫れと圧痛があり、皮下出血や関節の不安定性がみられます。関節にストレスをかけてX線撮影を行なったり、造影剤を注射して診断します。
応急処置
痛みや腫れがあるのに無理して歩くことはやめましょう。怪我をした直後はRICE(ライス)療法を行います。
Rest (安静)
無理に動かしたり体重をかけないようにします。
Ice (冷却)
痛みを軽くして局所の炎症をおさえるために氷水で冷やします。バケツに氷水を入れて患部をつけたり、ビニール袋に氷を入れて患部にあてます。1回15分程度冷やし、15分休みます。凍傷に注意しながら3〜4回繰り返します。
Compression (圧迫)
包帯を巻いて軽く圧迫します。循環障害に注意して、しびれたり皮膚の色が悪くなるようなら圧迫をゆるめてください。
Elevation (挙上)
局所の循環を改善し、腫れと内出血を防ぐために患部を枕・座布団を利用して高くしておきます。
治療
- 第1度(軽症)であれば、RICE療法後テーピングやサポーターで痛みが和らぐのを待ちます。
- 第2度(中等症)以上であれば、医師の診察を受けて重症度を判定する必要があります。
[ 第2度であれば、何らかの外固定(シーネ・ギプスなど)を要します。]
- 第3度の場合には、不安定性が強くない場合には保存療法(手術しない方法)を行いますが、不安定性が強い場合には手術を行う場合もあります。
保存療法
腫れがひくまでは取り外しのできるU字型のギプスシーネをつけ、その後、歩行ギプスをつけます。怪我から約3週間の固定を行います。
その後、装具(内・外側に支柱のついたもの)を利用して、リハビリを開始します。怪我から6週間ぐらい経ってからジョギングを開始し、徐々に運動の量や強度を増やしていきます。スポーツ復帰は約3カ月後が目安です。
手術療法
切れた靱帯を縫合します。術後はやはり2〜3週間のギプス固定が必要となり、その後のリハビリは保存療法とほぼ同様です。もちろん入院が必要となりますが、2週間程度の入院が多いようです。
患者様によっては必ずしも初めての怪我ではなく、2回目・3回目ということもあります。その時には単純に縫合できない場合もあり、靱帯を補強する方法や、再建する方法などを行うこともあります。
足関節捻挫(外側靱帯損傷)を不適切に治療すると、痛みを残したり、不安定性(ゆるみ)が残ったりして、何度も捻挫を繰り返すようになり、スポーツ活動や日常生活にも支障をきたすことがあります。
また、足関節の軟骨も傷めて変形性足関節症を引き起こすこともあります。そうならないよう、きちんとした初期治療を行い、整形外科を受診しきちんとした診断・治療をうけましょう。
足首の捻挫
こちらの症状にお悩みの方におすすめのツボをご紹介します。
ツボの持つ効果や押し方のポイントをチェックして、いつでもどこでも簡単なツボディケアをはじめましょう。
りんきゅう
臨泣
足の薬指と小指の骨が交わる所
捻挫した後の継続的な痛みにおすすめのツボです。
捻挫直後、痛みや腫れがある時期のケアは避けてください。しっかりと冷やして安静にし、痛みや腫れなどの炎症が治まってから行いましょう。
その他、婦人科系の症状にも効果あり。
きゅうきょ
丘墟
外くるぶしの下前側の窪み
捻挫した後の継続的な痛みにおすすめのツボです。
捻挫直後、痛みや腫れがある時期のケアは避けてください。しっかりと冷やして安静にし、痛みや腫れなどの炎症が治まってから行いましょう。
★足関節捻挫テーピング★
よくスポーツ選手などが行っているテーピングですが、テーピングの役割やメリットを知っている人は少ないのではないでしょうか。実はテーピングはケガの再発を予防し、不安を解消するために効果を発揮します。
足首の捻挫で最も多いのが、足首が内側に入ることで起こる内反捻挫です。この記事では、特に内反捻挫を予防するために役立つ、基本的な足首テーピングの巻き方をご紹介します。
足首にテーピングをするべきタイミング
ケガや痛みの予防的な観点から、
スポーツをする前
ヒザの痛みが出る前
などがテーピングをするべきタイミングとして挙げられますが、
ケガをしてからの応急処置
再発防止
としてもテーピングは効果的です。
テーピングに必要なもの
テーピングテープ(非伸縮タイプ)38mm幅
アンダーラップテープ
粘着スプレー
カット綿(炎症を防止したいときのみ)
捻挫の分類
捻挫とは、関節を支持している靭帯が痛むことです。 靭帯の痛む程度によって、捻挫の程度を三つに分けています。
1度の捻挫は、靭帯が伸びる。
2度の捻挫は、靭帯の部分断裂で皮下出血が現れます。
3度の捻挫は、靭帯が完全断裂で皮下出血が現れます。
2度と3度の捻挫は歩くのが困難なぐらい痛いです。
捻挫の症状
足首の捻挫は、多くは足首を内側に捻っておこります。そのため、足首の外側の靭帯が痛みます。外くるぶしの前や下に痛みがあり、腫れがみられます。また外くるぶしの前や下を押さえると、痛みがあります。
捻挫の治療
当院での治療は、初期固定から、疼痛緩和、回復期の可動域改善のマッサージやストレッチ、筋力強化・再発予防のトレーニング指導までを行って元のパフォーマンスが出せるように治療していきます。
足の捻挫の鍼灸治療 金門
<ツボの効果>
くるぶしの外側にあるツボです
足関節の外側の痛み(捻挫の時など)に効果があります
このあたりの神経は坐骨神経の末端の神経になります
ですから、腰痛や下肢のしびれにも効果があります
このツボは郄穴といい、急性の痛みなどによく効くとされています
急に腰背部が痛んだりするときに強めに押さえてみてください
<ツボの場所>
外果の下にあり、
小指を後ろにたどっていって第5中足骨の後ろの少しくぼんだところに取ります
金門。の金は貴重なものを指します
このツボは金のように重要なツボという意味で名づけられたともいわれています
お灸ならば3~5壮。鍼ならば3分~5分入れておいておきます
一般の方は、腰が痛いときなど少し強めに押さえてみてください
頚部捻挫(寝違え)
2021.11.15
頚部捻挫(寝違え)
症状
眠っていて目が覚めたときに、首の後ろや首から肩にかけての痛みが出ることがあり、いわゆる「寝違え」と言います。首を動かすと痛みが出る時もありますし、痛みで首を動かせない時もあります。寝違えでも寝てて起きてるだけの痛みだけではなくて、洗顔をしている姿勢・天井を見上げる姿勢・振り向き動作がかかる動作からくることもあります。
原因と病態
何が起こって痛みが出ているかについては、いろいろな意見がありますが検査や画像でとらえられるような変化がないのが一般的なので、正確な原因であるという証拠はありません。睡眠中不自然な姿勢が続いたために一部の筋肉が阻血(血液の供給が不足)におちいり時にしこりとなっている、前日などにいつもはしないスポーツや労働をして一部の筋肉が痙攣している(こむら返り)、頸椎の後ろの関節(椎間関節)の袋(関節包)に炎症がおこる、などの原因が考えられています。筋肉の阻血・疲労や関節包の炎症を引き起こすのは、上肢の使い過ぎ(手で重いものを持つ動作は頸の後ろの筋肉に負担がでます)、同じ姿勢の持続(飲酒後の睡眠や疲れ果てての睡眠などでは寝返りが少なくなる・パソコンや事務作業が長時間に及ぶと頭を一定位置に保持するために頸部の筋肉に負担が生じる)、が原因の場合が多いと思われます。いずれにしても、「外傷(けが)」ではなく、軽い病気です。
診断
起床時に痛くなり、数時間から数日で痛みが改善していくようなら、徐々に首を動かしていくことで治っていくのが一般的です。痛みが強い場合には整形外科を受診して、他の病気の可能性がないかを調べてもらいます。例えば、手足のしびれはないか、手足の動きは正常か、深部反射(ハンマーで手足を叩いて反応を見ます)は正常か、X線写真で骨が溶けたりしていないか、などを診察します。「寝違え」の場合には、首の動きは制限されていますが、上記の診察や検査では変化は認めません。痛みが治らず診察で異常がある場合には、
頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性神経根症、頚椎症性脊髄症、転移性脊椎腫瘍、脊髄腫瘍、強直性脊椎炎、関節リウマチなどの本格的な病気の可能性もありますし、肩こりの症状が強いだけの場合もあります。要は、寝違えが治らない場合には、整形外科を受診して調べてもらう必要があるということです。
予防と治療
動かすと頚が痛いので、寝違えが起こった時には痛い方向には動かさずにいる方が良いでしょう。医療機関で処方される湿布には、炎症を抑えて痛みを取る薬剤が含まれていますので、痛い部分に貼るのは有効です。鎮痛消炎薬や筋弛緩薬の内服も有効でしょう。可能なら緩やかにストレッチするのも有効な場合がありますが、痛みを我慢してストレッチするのは逆効果の場合があります。筋肉のけいれんが原因の場合には、こむら返りの治療で使う漢方薬が有効なこともあり、痛い筋肉や筋膜に局所麻酔薬を注射する方法が有効な場合もあります。マッサージが有効な場合もあるかもしれませんが、余計に痛くなる場合には良くありません。いずれにしても、治療の効果を見ながら治療方法を考えていく必要がありますので、整形外科医への受診をおすすめします。
寝違えと鍼灸治療
寝違えにいいツボは「落枕(らくちん)」と「四瀆(しとく)」というツボです。 「落枕」は手の甲側にあって、人差し指と中指の股から親指幅分くらい手首側に入ったところにあります。 股から、骨と骨の間を指で手首側に押していくと突き当たる部分にあります。 ここを親指で押しながら、首を回してみてください。合谷等もねちがえに効果的なツボです。胸鎖乳頭筋付近のツボも効果的です。『天窓』『扶突』『天鼎』などのツボも効果的です。
肩中兪→うつむいた時に一番出っ張る背骨(第7頸椎)から指3本分外側
寝違えた時におすすめのツボ。特に首の後ろや首の付け根の痛みに効果的です。
また寝違えだけでなく首、肩のこりにも効果があります。
寝違え時にしてほしいストレッチ集
- ■ 後ろキープ 1.寝違えで首が痛む側の腕を少しずつ後ろに引き上げる。 2.腕を引き上げて、自然に止まったところで20秒キープ。 …
- ■ 腰でキープ 1.痛む側の手のひらで真後ろのベルトの真ん中を軽くおさえる。 …
- ■ バンザイキープ 1.痛む側の手を肘角120°でバンザイする。
寝違えが起こりやすいケース場所
実は寝違えにも種類があります。筋膜を傷めているケースと、中心部分を傷めているケースです。
例えば、首を右に回したときに左側が痛ければ、筋膜(筋肉の表面を覆う膜)が傷ついている可能性が高いと言えます。反対に、首を右に回したときに右側が痛ければ、筋肉の中心部分が傷ついている疑いが。前者の方が痛みは強く、治りにくい傾向があります。
「寝違え」のなかには、神経痛やねんざのケースも
ご紹介したとおり、寝違えの多くの原因は軽度の肉離れですが、まれに頸椎に神経痛やねんざが発症しているケースもあります。
●神経痛の場合
末しょう神経が圧迫されることで、痛みやしびれ・まひが生じるのが神経痛です。不自然な姿勢で寝ていたことで頸椎(けいつい)周辺の神経が圧迫され、神経痛になることがあります。首から肩や腕・手指に痛みやしびれがある場合は、神経痛が疑われます。
●ねんざの場合
ねんざとは、関節のじん帯や腱(けん)・軟骨などが傷つくケガのこと。例えば、睡眠時に頭が極端にのけぞった状態になっていると、頸椎がねんざすることがあります。
ストレッチ・アイシングはNG!? 寝違え直後にやっていいこと・ダメなこと
●寝違えた直後にするべきこと
朝起きて「寝違えた!」と思ったら、とにかく楽な位置から首を動かさないことが大切です。
痛みが出てから48時間程度は、消炎鎮痛成分が入っている冷湿布を貼るのもおすすめ。ただし、長時間貼るのは避けてください。目安は1時間程度です。
●むしろ炎症を悪化させるおそれも……寝違えた直後にやってはいけないこと
「とりあえず動作確認しよう」と、首を左右前後に倒してみたり、手で触ってみたりするのは良くありません。寝違えは炎症、つまりケガです。なるべく動かさない・触らないようにしてください。痛みや違和感を治そうと、首のストレッチをしたりもんだりするのもNGです。
また、アイスパックや氷のうを使って長時間冷やすのもおすすめできません。 アイシングをすると、一時的な鎮痛効果は得られます。その一方で筋肉の血流が悪化するため、損傷部位の回復が遅くなる可能性が考えられます。また、筋肉ではなくじん帯や神経を傷めている場合は、炎症が首の奥深い部分にあるので、冷やしたところで鎮痛効果が期待できません。
このほか、炎症を起こした直後は温めるのも良くありません。患部は熱を持っているため、温めると炎症を助長させてしまうおそれがあります。温湿布やカイロを使って温めるのはもちろん、湯船につかるのも避けたほうがいいでしょう。
寝違えた直後は一時的に冷やすのはOKですが、長期的に冷やすのはNG。温めるのは、痛みが治まる安定期までNGと覚えると良いでしょう。
寝違えを早く治す方法はある?治し方の基礎知識
●治るまでの日数は?
▶筋肉に炎症がある場合
- 炎症が筋膜に生じているとき:4日~1週間程度
- 筋肉の中心に生じているとき:3日~5日程度
▶神経痛の場合:2日~3日程度
▶ねんざの場合:1週間~2週間程度
●早く治すためのコツ・ポイントは?
初期段階は、とにかく安静にしましょう。「痛い」と感じる動作は避けてください。傷ついた組織を修復するためには、これ以上の治療はないとも言えます。
痛みが和らぐ安定期に入ったら、血流を良くして回復を促しましょう。血流改善には、温める・ストレッチをする・マッサージをするなどいろいろな方法があります。どの方法が適切かは病態によって異なるため、専門家の指示に従うように。
●痛みが強いときはどうすればいい?
首の痛みが強くてつらいときは、身の回りにあるタオルやマフラーを首の周りにグルグル巻いて、「顎置き」を作ると楽になります。顎を安定させることが目的なので、首が苦しくなるほどきつく巻く必要はありません。
仕事の都合などで首にタオルやマフラーを巻くのが難しい場合は、腰にコルセットをつけるのがおすすめです。腰にコルセットをすると背骨がまっすぐ伸びるので、首周りの筋肉に負担がかかりにくくなるのです。
●病院は行くべき?
極端な話ですが、寝違えは放っておいてもいずれは治ります。もしも、できるだけ早く治したいというのであれば、専門医を受診するといいでしょう。
ただし、あまりに頻繁に寝違えを起こしているようであれば、一度検査と治療を受けることをおすすめします。首の骨が本来あるべき位置からずれていて(いわゆるストレートネックなど)、首周りの筋肉を日常的に圧迫している可能性があるからです。
酔ったまま寝ると寝違いやすい!? 4つの寝違えの予防方法
寝違えの原因は、睡眠時に作られます。つまり予防のためには、就寝環境の改善が要になってくるのです。
●適度に寝返りが打てるよう、寝具を整えよう
実は、寝相の良い人は寝違えやすいと言われています。寝相の良い方は、就寝中に姿勢があまり変わっていない可能性が高く、筋肉・血流が凝り固まりやすいからです。
就寝時の姿勢と起床時の姿勢があまり変わらない方・寝相が良いと人から言われる方は、自然な寝返りを促す就寝環境を作るようにしましょう。例えば、マットレスは硬めのものがおすすめです。低反発や柔らかい素材は寝返りが打ちにくくなるので、避けましょう。
●首に負担がかからない高さの枕を使おう
枕は、頭が本来あるべき位置(曲がっても反っても横に倒れてもいない位置)に来る高さのものを使いましょう。あまり寝返りを打たない人でも、枕の位置を正しくセッティングするだけで寝違えのリスクは随分減ります。
●寒い環境で寝るのは避けよう
寒い環境で寝ると、血流悪化・筋肉硬直しやすくなります。冬場はもちろん、夏場もクーラーで冷やしすぎないように気をつけましょう。
●泥酔状態・過度に疲れた状態で寝るのは避けよう
お酒を飲んだ後は寝違えが起こりやすいと言えます。その理由はふたつ。
ひとつは、筋肉内の血流が低下しやすくなること。もうひとつは、酔っていると感覚が鈍くなるため、寝返りの回数が激減することです。また、過度に疲れているときにも、お酒を飲んだときと同じことが起きやすくなります。
飲酒後やいつもより疲れているときは、寝る前に経口補水液などでミネラル分を補給するのがおすすめです。ミネラル分摂取は血流の低下を防ぎ、寝違えの予防につながります。
皆さんもご存知の通り、アルコールには血流をよくする効果があり、少量であれば百薬の長と言ってもいいかもしれません。
しかし、血流が良くなる反面、急性期や炎症などがある場合、痛みの物質も多く流れてしまうこととなり痛みが強くなりますのでご注意下さい。
まとめ
寝違えは安静にしていれば自然に治りますが、痛みが出ている数日間はとてもつらいものです。生活や仕事に差し支えのないよう、寝違えたときの正しい対処法・治し方をぜひ覚えておいてくださいね。
寝違えを起こしやすい人は、就寝環境を整えたり接骨院で骨のゆがみを矯正したりして、予防に努めましょう。
そして首の寝違えは不自然な姿勢で首に負担が掛かり炎症ができているため起きる
我慢できる程度の痛みから非常に強い痛み、特定の方向に動かすと生じる痛みなど程度には差がある
抗炎症作用を持つ湿布や内服薬は痛みを軽減するのに有効
状態の悪化を防ぐにはできるだけ安静にしていたい
首の痛みが長引いたり強かったり、痛み以外があれば整形外科クリニックで診察をする
ミネラル分をこまめに補給し筋肉内の血流低下を防ぎます。そして寝具は柔らかめのものを使うよりも硬めのマットレスを使うようにしましょう。硬めのマットレスを使うことで寝返りの回数が増え寝違えを起こすケースが少なくなります。
首の血流が阻血しひどいときには痛めた部分が硬い硬結やしこりになっているケースが多いです。
首の痛みが治らない場合は頚部の椎間板ヘルニアの可能性も高いケースがります。
アイシングも長時間冷やさないようにしましょう。筋肉の血流が悪くなります。
コーレス骨折
2021.11.10
コーレス骨折
症状
手首に強い痛みがあり、短時間のうちに腫れて来ます。けがの仕方によって違いますが、手のひらをついて転んだあとでは食器のフォークを伏せて置いたような変形が見られます。
手がブラブラで力が入らず、反対側の手で支えなければならなくなります。ときには、折れた骨や腫れによって神経が圧迫され指がしびれることもあります。
原因と病態
手のひらをついて転んだり、自転車やバイクに乗っていて転んだりしたときに、前腕の2本の骨のうちの橈骨(とうこつ)が手首のところ(遠位端)で折れる骨折です。
特に閉経後の中年以降の女性では骨粗鬆症で骨が脆くなっているので、簡単に折れます。若い人でも高い所から転落して手をついたときや、交通事故などで強い外力が加わると起きます。子供では橈骨の手首側の成長軟骨板のところで骨折が起きます。
いずれの場合も、前腕のもう一本の骨である尺骨の先端やその手前の部分が同時に折れる場合もあります。
橈骨の手のひら側を走っている正中神経が、折れた骨や腫れで圧迫されると、母指(親指)から薬指の感覚が障害されます。
診断
X線(レントゲン)検査で橈骨の手首側のところに骨折が見られます。骨の折れ方で治療法が異なるので、折れた部分が単純で骨折線が一本だけか、いくつもの小さい骨片がある不安定な骨折か、手首側の骨片もいくつかに分かれて骨折線が手首の関節に及んでいるかを見極めます。
手首側の骨片が手の甲の方向にずれているものは、古くからコレス骨折、手のひら側にずれているものはスミス骨折と言われています。
治療
先ず、腕の麻酔や静脈麻酔で痛みをとってから、手を指先の方向に引っ張ってずれた骨片を元に戻す整復操作を行ないます。引っ張る力をゆるめても骨片がずれないときは、そのままギプスやギプスシーネで固定します。引っ張る力をゆるめると骨片がずれて来るものや、手首の関節に面する骨片の一部がずれたままで整復出来ないものは手術が必要になります。
手術にはX線で透視しながら、鋼線を刺入して骨折部を固定する経皮鋼線刺入法や手前の骨片と手首側の骨片にピンを刺入してそれに牽引装置を取り付ける創外固定法と、骨折部を直接開けて骨片を整復してプレート固定する方法があります。ネジとプレートがかみ合う「ロッキングプレート」が開発されてからは、プレートで固定して、早くから手首の関節を動かせる方法がよく用いられるようになっています。
子供の骨折は、骨片の整復が不完全でも自家矯正力が旺盛で、骨の癒合も早いので通常手術を必要としません。